Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デバッグツール

ID 683819
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

7.7. システム検証フローにおけるMATLAB*とSimulink*

System Consoleでシステム開発をテストするには、MATLAB*およびSimulink* を使用します。また、システム検証フローを設定するには、インテルFPGA Hardware in the Loop (HIL) ツールを使用します。 この方法では、デザイン・ハードウェアを配置してリアルタイムで実行し、システム周辺のコンポーネントのシミュレーションをソフトウェア環境で行います。HILアプローチでは、ソフトウェア・ツールの柔軟性とハードウェアの実際の精度および速度を併用できます。ハードウェア・コンポーネントの段階的な追加をシステム検証テストベンチに対してすることができます。この手法を使用すると、統合プロセスをより細かく制御することが、システムの調整および検証時に可能になります。完全なシステムが統合されると、HILアプローチでは、スティミュラスをソフトウェアを介して提供し、システムの検証をさまざまなシナリオで行うことができます。

HILアプローチの利点

  • 処理率の高いアルゴリズムの計算遅延を回避します。
  • APIは、MATLAB*環境内のすべてのFPGAデザインの制御、デバッグ、視覚化、および検証に役立ちます。
  • FPGAの結果のリードバックが、MATLAB*ソフトウェアによってされ、後の解析および表示に使用されます。

必要なツールとコンポーネント

  • MATLAB*ソフトウェア
  • DSP Builder for Intel® FPGAソフトウェア
  • Quartus® Prime開発ソフトウェア
  • インテルFPGA
注: DSP Builder for Intel® FPGA のインストレーション・バンドルには、System Console MATLAB* API が含まれています。
図 125. ホストとターゲット間のループをセットアップするハードウェア