AN 886: インテル® Agilex™ デバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683634
日付 1/07/2022
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ドキュメント目次

7.5. エリアおよびタイミングの最適化

表 92.  エリアおよびタイミングの最適化のチェックリスト
番号 チェック欄 チェックリストの項目
1   タイミングの見積もりがフルコンパイルの実行前に必要な場合は、Fitter (Plan) を実行します。
2   インテル® Quartus® Primeの最適化機能を使用して、タイミング収束を実現したり、リソース使用率を改善したりします。
3   Timing Optimization Advisorを使用して、最適化設定を提案します。

このセクションでは、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアの機能の一部を紹介します。この機能は、エリア (またはリソース使用率) およびタイミング・パフォーマンスの最適化に役立ちます。タイミング解析の結果、デザイン要件が満たされていないことがレポートされた場合は、デザインや設定を変更し、デザインをリコンパイルしてタイミング収束を実現してください。コンパイル結果に不適合のメッセージが表示される場合は、変更を加えて、配置配線が正常に行われるようにしてください。

Fitter (Plan) を実行し、デザインのタイミング結果の見積もりを、ソフトウェアによる完全な配置配線の実行前に行います。Processing > Start > Start Fitter (Plan) をクリックし、初期コンパイル結果の生成前に、解析および合成を実行します。

物理合成最適化では、ネットリストの配置固有の変更を行って、特定のインテルデバイスの結果を向上させます。パフォーマンスの最適化は、Compiler SettingsHigh Performance EffortまたはSuperior Performance Optimization Modeで行うことができます。このような最適化モードでは、Advanced Fitter SettingsAdvanced Physical Synthesisがオンになります。このオプションをオンにした場合は、デザインの結果が向上していることを確認してください。このようなオプションが、デザインのタイミング要件を満たすために必要でない場合は、オプションをオフにしてコンパイル時間を短縮します。

Design Space Explorer II (DSE II) は、ユーティリティーとして、リソース、パフォーマンス、または消費電力最適化の目標に対して最適なプロジェクト設定を見つけるプロセスを自動化します。DSE IIでは複数シードを試みて、要件を満たすものを特定します。Exploration Panel > Exploration modeにより、探索スペースを事前に定義し、デザインのパフォーマンス、改善範囲、または複数のコンパイルによる消費電力の削減をターゲットにすることができます。

Optimization Advisorsで提供しているガイダンスの設定によって、デザインを最適化します。Toolsメニューで、Advisor > Timing Optimization Advisorをクリックします。オプションを評価し、要件に合った設定を選択します。

次に挙げるトピックについて詳しくは、 インテル® Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デザイン最適化 の該当セクションを参照してください。
表 93.  
最適化エリア
1 Design Space Explorer II
3 ネットリストの最適化と物理合成
4 エリア最適化
5 タイミング収束と最適化
1および5 電力最適化