AN 886: インテル® Agilex™ デバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683634
日付 1/07/2022
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ドキュメント目次

6.1.6. デバイスのパワーアップ

表 54.  デバイスのパワーアップのチェックリスト
番号 チェック欄 チェックリストの項目
1   パワーアップ用デザインボード: すべての インテル® Agilex™ GPIOピンがトライステートにあるのは、デバイスがコンフィグレーションされて、コンフィグレーション・ピンが駆動するまでです。トランシーバー・ピンが高インピーダンスになるのは、デバイス・ペリフェラルがプログラムされる前までです。ペリフェラルがプログラムされると、終端およびVcm の設定は、トランシーバーのキャリブレーション完了直後に行われます。
2   電圧電源ランプがモノトニックになるようにデザインします。
3   POR時間を設定して電源を安定させます。
4   電源シーケンスおよび電圧レギュレーターをデザインして、最大限のデバイス信頼性を図ります。GNDのボード間接続を電源接続前に行います。
5   nSTATUS ピンを VCCIO_SDM に引き上げます。パワーアップ時に nSTATUS をLowに駆動する外部コンポーネントがないことを確認してください。

パワーオンリセット (POR) 電源の最小電流要件は、デバイスのパワーアップ時に使用可能にしてください。

インテル® Agilex™ デバイスのPower-On Reset回路により、デバイスは、電源出力が推奨動作範囲になるまでリセットステートに保たれます。デバイスは、最大電源ランプ時間内に推奨動作範囲に到達する必要があります。ランプ時間が満たされないと、デバイスのI/Oピンおよびプログラミング・レジスターはトライステートのままであり、デバイス・コンフィグレーションは失敗します。 インテル® Agilex™ デバイスでPORを終了するには、揮発性キーを使用しない場合でもVCCBAT 電源への電力供給が必要です。

インテル® Agilex™ デバイスでは、ピン選択可能オプション (MSEL) が非FAST QSPIモードに設定されている場合、4msまたは100msの標準的なPOR時間設定が使用可能です。

インテル® Agilex™ デバイスにはパワーアップ・シーケンスの要件があります。各レールのパワーアップ・タイミングとパワーダウン・タイミングを考慮して、電源シーケンス要件を満たす必要があります。

インテルでは、GNDをI/Oバッファーデザインのリファレンスとして使用します。ボード間のGND接続を電源接続前に行うことで、ボードのGNDが、ボード上の他のコンポーネントを介して電力を供給するパスによって誤ってプルアップされることを防ぎます。これを行わないと、プルアップGNDによって、仕様外のI/O電圧や電流のステートがインテルデバイスで発生することがあります。

SDMおよびHPSバンクのすべてのI/Oピンは、VSIGP_0, VSIGN_0,、VSIGP_1VSIGN_1、および RREF_SDM を除いて、デバイスのパワーアップ時とパワーダウン時に未確定のステートになります。

すべてのHPSデータ・トランザクションは、デバイスの電源が完全にパワーアップした後に開始する必要があります。

すべてのI/Oピンの入力信号は、パワーアップおよびパワーダウン中のどの時点でも、I/Oピンが存在するバンクのI/Oバッファー電源レールを超えてはなりません。

I/OピンをGPIOバンクで使用する場合、デバイスの電源がオンになっていないとき、またはパワーアップまたはパワーダウン時のピン電圧は、1.2Vと1.5Vの両方の VCCIO_PIO で1.2Vを超えてはなりません。

デバイスの電源が完全にパワーアップした後は、I/Oピンの入力信号は、Intel Agilex Device Data Sheet で指定されている最大DC入力電圧仕様を超えてはなりません。