AN 886: インテル® Agilex™ デバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683634
日付 1/07/2022
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ドキュメント目次

9.7.1. Linux*またはRTOSの使用

SoC FPGAのオペレーティング・システムの選択には、次のような多くの要素があります。
  • オペレーティング・システムの機能
  • ライセンス条項
  • オペレーティング・システムに基づくコラボレーション・ソフトウェア・プロジェクトおよびフレームワークの可用性
  • 使用可能なデバイスドライバーおよびリファレンス・ソフトウェア
  • 社内のレガシーコードおよびオペレーティング・システムに関する知識
  • 使用システムのリアルタイム要件
  • アプリケーションに必要な機能安全およびその他の認証

アプリケーションに適したオペレーティング・システムを選択するには、SoC FPGAで使用可能なオープンソース、および商用のオペレーティング・システムによって提供される機能とサポートサービスについて理解する必要があります。 インテル® のOSパートナーのウェブサイトには、選択を行う際に参考となる情報が提供されています。プロバイダーに問い合わせて、 インテル® Agilex™ のサポートの利用が、希望する期間を通じて受けられるかどうかを確認してください。

Linux*は、現在 インテル® Agilex™ デバイス向けに、Yoctoベースのルート・ファイルシステムを使用してイネーブルされています。

パートナーOSプロバイダーでは、SoC FPGAデバイス向けボード・サポート・パッケージおよび商用サポートを提供しています。また、LinuxコミュニティーでもSoC FPGAデバイス向けボード・サポート・パッケージおよびコミュニティー・サポートを提供しています。

オペレーティング・システムのリアルタイム・パフォーマンスやベアメタル・アプリケーションに関しては、いくつか誤解があります。 ARM* Cortex* Aクラスのプロセッサーの場合、リアルタイム・オペレーティング・システムによって提供される機能により、プロセッサーのリソースを効率的に使用することができます。このほかにも、ランタイム・アプリケーションを管理するための機能も用意されています。

このような効率化により、アプリケーションのリアルタイム・パフォーマンスが十分に向上し、使用可能なデバイスドライバー、ミドルウェア・パッケージ、ソフトウェア・アプリケーション、およびサポートサービスの大部分を継承できるようになります。オペレーティング・システムを選択する際にはこの点を考慮に入れる必要があります。