AN 886: インテル® Agilex™ デバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683634
日付 1/07/2022
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ドキュメント目次

3.3. ロジック、メモリー、および乗算器の集積度

表 15.  ロジック、メモリー、および乗算器の集積度
番号 チェック欄 チェックリストの項目
1   必要なロジック、メモリー、および乗算器の集積度を見積もります。詳細については、デバイスバリアント のセクションを参照してください。
2   将来の開発とデバッグ用にデバイスリソースを確保します。

インテル® Agilex™ デバイスには、さまざまな集積度が用意されています。それにより、異なる量のデバイスのロジックリソースが提供されます。これには、メモリー、乗算器、アダプティブ・ロジック・モジュール (ALM) ロジックセルなどがあります。必要なロジック集積度を決定することは、デザインのプランニング・プロセスの難しい部分です。デバイスのロジックリソースが多ければ、より大規模で、複雑なデザインを実装することができますが、コストは、一般的に高くなります。デバイスが小さいほど、スタティック電力の使用率は低くなります。 インテル® Agilex™ デバイスでは、垂直移行をサポートしています。それにより柔軟性が提供されます。

既存のデバイスから インテル® Agilex™ デバイスにデザインを移行させると、リソース使用率が10% から15% 増加することがあります。リソース使用率を確認して、どのデバイス集積度がデザインに適しているかを確認してください。コーディング・スタイル、デバイス・アーキテクチャー、および インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアで使用する最適化オプションは、デザインのリソース使用率およびタイミング・パフォーマンスに大きな影響を与えることがあります。

デザイン要件を満たすデバイスを選択する際には、デザインサイクルの後半でロジックを追加したり、アップグレードしたり、デザインを拡張したりする場合に備えて、安全マージンを持たせます。また、デバイスに追加スペースを持たせて、インクリメンタル・デザインやチームベースのデザインのフロアプランの作成を容易にすることが必要な場合もあります。デバッグ用のリソースを確保することを検討してください。

リソース使用率をコンパイル済みデザインに対して決定する方法について詳しくは、「デバイスリソース使用率レポート」 のセクションを参照してください。