AN 886: インテル® Agilex™ デバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683634
日付 1/07/2022
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ドキュメント目次

6.2.2. エンベデッド・ソフトウェアのデバッグおよびトレース

このデバイスには、FPGA JTAGおよびHPS JTAGのJTAGポートが1つだけあります。FPGA JTAGとHPS JTAG は、チェーン接続するか、個別に使用します。

ガイドライン: インテル® では、ボードへのJTAG接続を用意することをお勧めしています。それを使って、開発のほか、フィールド問題のデバッグや診断を行います。

HPSに用意されている2つのトレース・インターフェイスは、HPS Dedicated I/O経由とFPGA I/O経由のいずれかです。HPS Dedicated I/O経由のインターフェイスは、16ビットDDRインターフェイスです。これを低帯域幅トラフィック (低周波数で動作するMPUなど) のトレースに使用します。

トレース帯域幅を向上させるには、標準トレース・インターフェイスを使用します。標準トレース・インターフェイスは、FPGAへの32ビット・シングル・データレート・インターフェイスです。一般的にトレースモジュールでは、トレースデータの送信はダブル・データ・レートで行われることを想定しています。このため、シングル・データ・レートのトレースデータをダブル・データ・レートに変換する必要があります。

インテル® では、DDIO Megawizard IPをインスタンス化し、それを出力専用モードに設定して、この変換を実行することをお勧めしています。トレースデータの最下位16ビットは、最初にチップ外に送信する必要があるため、そのビットをDDIO IPのdatain_l[15:0] ポートに接続します。

トレースベンダーのデータシートを参照し、トレースバスに終端が必要かを判断してください。トレースベンダーが必要とする終端が含まれない場合、トレースデータが破損したり、インターフェイスの最大動作周波数が制限されたりする可能性があります。
図 14. トレース図

HPS Debug Access Port (DAP) へのアクセスは、JTAGとしてコンフィグレーションされた専用HPSピン、またはFPGA JTAGインターフェイス・ピンを介して行います。

FPGA JTAGピンを介してHPS JTAGインターフェイスにアクセスするオプションは、 インテル® Quartus® Primeプロ・エディション・プロジェクトで使用可能です。

パワーアップ時には、FPGAがJTAGチェーンの最初のデバイスとして表示されます。FPGAがコンフィグレーションされると、その際に使用するイメージに、HPS JTAGインターフェイスがFPGA JTAGピンに対して使用できる場合、HPSがJTAG チェーンの最初のインターフェイスとして表示され、FPGAは2番目のインターフェイスとして表示されます。そのため、異なる接続設定がFPGAツールに必要になります。例えば、 インテル® Quartus® Primeプロ・エディション Programmerをパワーアップ時に使用する場合と、FPGAコンフィグレーション後に使用する場合では、接続設定が異なります。

ガイドライン: ボードへのJTAG接続を使用可能にして、それを開発およびフィールドの問題のデバッグと診断に使用します。

HPSに用意されている2つのトレース・インターフェイスは、HPS Dedicated I/O経由またはFPGA I/O経由のいずれかです。HPS Dedicated I/O経由のインターフェイスは、低速トレース・インターフェイスです。それを使用して、低帯域幅トラフィック (低周波数で動作するMPUなど) をトレースします。