AN 886: インテル® Agilex™ デバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683634
日付 1/07/2022
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ドキュメント目次

5.1.7.1.5. MDIO

Intel Management Data Input/Output (MDIO) PHY管理バスには、MACごとにMDCとMDIOの2つの信号があります。MDCはクロック出力であり、フリー・ランニングではありません。2.5MHzでは、最小周期は400nsです。MDIOは、High-Zバスのターンアラウンド周期を持つ双方向データ信号です。

MACによってPHYへの書き込みがされると、データが立ち下がりエッジで起動します。つまり、フライトタイム、信号のセトリング、およびレシーバーでのセットアップに対して200ns -10ns = 190nsがあることになります。データの切り替えは、次のネガティブエッジまで行われないため、ホールドタイムも200nsあります。このような要件は、ほとんどすべてのボードトポロジーで非常に簡単に満たすことができます。MACによってPHYから読み出しがされると、PHYの役目は、0から300nsの読み出しデータをMACに出力することです。このとき、100nsから10nsを引いたセットアップ時間、つまり90nsが、フライトタイム、信号のセトリング、およびレシーバーでのセットアップに対して残ります。この要件もまた、簡単に満たすことができます。

ガイドライン: MDCおよびMDIOでボードプルアップを行います。

どちらの信号にも外部プルアップ抵抗が必要です。正しいプルアップ抵抗値については、PHYのデータシートを参照してください。1Kオームは標準的な抵抗値です。

ガイドライン: MDIOに必要なインターフェイスのタイミングを確認します。

MDIOには、MDCに関するデータに対して10nsのセットアップおよびホールドタイムが必要です。具体的な値については、Intel Agilex FPGA Data Sheet を参照してください。