AN 886: インテル® Agilex™ デバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683634
日付 1/07/2022
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ドキュメント目次

5.1.4.2. システムリセットに関する考慮事項

表 22.  システムリセットのチェックリスト
番号 チェック欄 チェックリストの項目
1   インテル® では、Reset Release IPをデザインで使用して、既知の初期化ステートをロジックに提供し、動作を開始させることを強くお勧めします。Reset Release IPについては、 インテル® Agilex™ コンフィグレーション・ユーザーガイド で説明しています。
4つのウォッチドッグ・タイマーのいずれかが期限切れになり、SDMへのシステムリセット要求を生成した場合、SDMでは、次の3種類のシステムリセットの1つを実行します。
  • HPS Cold reset
  • HPS Warm reset
  • Trigger Remote Update
注: この3つのオプションのうちの1つを インテル® Quartus® Primeプロ・エディション・ツールで選びます。
インテル® Quartus® Primeプロ・エディション・ツールで、次のことを行ってください
  1. HPS Clocks and resetsを選択します。
  2. Resetsタブを選択します。
  3. 「Enable watchdog reset」チェックボックスをクリックします。
  4. 「How SDM handles HPS watchdog reset」ラベルのプルダウンメニューの3つの選択肢から1つを選択します。
    • HPS Cold reset
      • Impact on HPS: SDMによりプロセッサーがリセットに保たれます。SDMにより、FSBLがロードされます。ロード元は、HPSオンチップメモリーにコールドリセットする前にデバイスにロードされたのと同じビットストリームです。正常に完了すると、SDMにより、HPSリセットがリリースされます。それにより、プロセッサーによるコードの実行が、リセット例外アドレスから開始されます。
      • Impact on FPGA: FPGAコア・ファブリックは、リセット中は変更されません。リセットが終了すると、ソフトウェアでは、FPGA部分をリコンフィグレーションするかどうかを決定します。
    • HPS Warm reset
      • Impact on HPS: SDMによりプロセッサーがリセットに保たれます。FSBLは、ウォームリセット中はオンチップRAMに残ります。 SDMによりプロセッサーのリセットが解除され、プロセッサーにより、FSBLがオンチップRAMで実行されます。
      • Impact on FPGA: リセット中、FPGA部分はそのままになります。リセットが終了すると、ソフトウェアでは、FPGA部分をリコンフィグレーションするかどうかを決定します。
    • Trigger Remote Update
      • Impact on HPS: SDMによりプロセッサーがリセットに保たれます。SDMにより、次の有効な *.pof イメージまたはファクトリー・イメージからHPSオンチップメモリー​​にFSBLがロードされます。*.pof には、SoCのFPGA部分とFSBLペイロードをコンフィグレーションするためのデータが含まれています。正常に完了すると、SDMにより、HPSリセットがリリースされます。それにより、プロセッサーによるコードの実行が、リセット例外アドレスから開始されます。
      • Impact on FPGA: FPGA部分が最初に消去され、その後、次の有効なコアRBF、またはファクトリー・コアRBFでリコンフィグレーションが行われます。有効なファクトリーRBFが常に存在している必要があります。