インテルのみ表示可能 — GUID: luo1557106783992
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6.1.2. インテル® FPGA Power and Thermal Calculator
番号 | チェック欄 | チェックリストの項目 |
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1 | インテル® FPGA Power and Thermal Calculator を使用して消費電力を見積もり、冷却ソリューションおよび電源のプランニングをロジックデザインの完了前に行います。 |
FPGAの消費電力はデザインの重要な考慮事項であり、正確に見積もる必要があります。これにより、適切な電力バジェットを策定し、電源、電圧レギュレーター、デカップラー、ヒートシンク、および冷却システムをデザインします。電力の見積もりと解析には、次の2つの重要なプランニング要件があります。
- 熱プランニング: 冷却ソリューションによって、デバイスから発生した熱を十分に放熱させる必要があります。特に、計算されたジャンクション温度は、通常のデバイス仕様内に収める必要があります。
- 電源プランニング: 電源から十分な電流を供給し、デバイス動作をサポートする必要があります。
FPGA デバイスの消費電力は、ロジックデザインに依存します。この依存関係によって、早期ボード仕様およびレイアウトの段階での消費電力の見積もりが困難になることがあります。 インテル® FPGA Power and Thermal Calculatorツールを使用すると、電力使用率の見積もりをデザインの完成前に行うことができます。そのためには、デザインで使用するデバイスやデバイスリソースのほか、動作周波数、トグルレート、および環境考慮事項に関する情報を処理します。このツールを使用して熱デザイン・パラメーターを取得し、それにより詳細な熱シミュレーションおよび冷却ソリューション・デザインを実行します。
既存のデザインがない場合は、デザインで使用するデバイスリソース数を見積もり、手動で入力します。 インテル® FPGA Power and Thermal Calculatorツールの精度は、入力内容とデバイスリソースの見積もりにかかっています。この情報がデザイン中またはデザイン完了後に変更されると、電力見積もり結果の精度が低下してしまいます。既存のデザイン、または部分的にコンパイルが完了したデザインがある場合は、 インテル® では、 インテル® FPGA Power and Thermal Calculatorから インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアのパワー・アナライザーに切り替えることをお勧めします。
.qptc ファイルを インテル® Agilex™ ベースのデザイン向けに作成するには、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアのProject メニューからGenerate Power and Thermal Calculator Import Fileを選択します。.qptc ファイルの インテル® FPGA Power and Thermal Calculatorへのインポートは、情報を変更する前に行っておいてください。また、ファイルをインポートした後に、すべての情報を確認してください。 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアからファイルをインポートすると、すべての入力値が、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアで指定したデザインとデザイン設定に基づいて入力されます。
この方法を使用したくない場合は、手動で インテル® FPGA Power and Thermal Calculatorツールにデータを入力することができます。既存の インテル® Quartus® Primeプロジェクトによって表されるのが、完全なデザインの一部のみという場合は、最終的なデザインで使用する追加のリソースを手動で入力する必要があります。 インテル® FPGA Power and Thermal Calculatorツールへの入力の編集や、デバイスリソースの追加、パラメーターの調整は、電力見積もりファイルの情報をインポートした後でできます。
デザインが完了すると、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアのパワー・アナライザー・ツールでは、電力をさらに正確に見積もり、熱バジェットと電源バジェットに違反しないようにします。電力を最も正確に見積もるには、サードパーティー・シミュレーション・ツールの出力ファイル (.vcd) のゲートレベルのシミュレーション結果を使用します。