AN 886: インテル® Agilex™ デバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683634
日付 1/07/2022
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ドキュメント目次

3.6. デバイスの垂直移行

表 18.  デバイスの垂直移行のチェックリスト
番号 チェック欄 チェックリストの項目
1   デバイスの垂直移行の対応の可否および要件を検討します。
2   Intel Agilex FPGA External Memory Interface Overview およびインテルFPGA 向け外部メモリー・インターフェイスIP - サポートセンター のウェブページを参照してください。

インテル® Agilex™ デバイスでは、同一パッケージ内での垂直移行をサポートしています。集積度が異なるデバイスへの移行が可能なのは、デバイスの専用入力ピン、コンフィグレーション・ピン、および電源ピンが特定のパッケージに対して同じ場合です。この機能により、将来のアップグレードやデザイン変更にボードレイアウトの変更が不要になります。これは、ボード上のFPGAを集積度の異なる インテル® Agilex™ デバイスに置き換えることができるためです。

デザインを他のデバイス集積度に移行するオプションが必要かどうかを判断します。デバイスの集積度とパッケージを選択し、将来のデバイス移行に対応することにより、デザインが完成に近づいたときに柔軟性を持たせることができます。移行の可能性がある場合は、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアでオプションを指定します。これは、デザインサイクルの開始時に行うか、または インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアでデバイス移行を選択できるようになったらすぐに行ってください。移行デバイスを選択すると、デザインのピン配置が影響を受けることがあります。これは、Fitterでデザインと選択デバイスとの互換性を保証するためです。移行デバイスの追加は、デザインサイクルの後半でも可能です。しかしその場合は、ピン・アサインメントの確認に余分な労力がかかります。また、場合によっては、デザインまたはボードレイアウトを変更して、それを新しいターゲットデバイスに適合させる必要があります。このような問題を検討するのは、デザインサイクルの早い段階で行う方が、最後にデザインが完成に近づいて移行の準備ができたときにするより簡単です。

インテル® Quartus® Prime Pin Plannerでは、移行デバイスで機能を変更するピンを強調表示して、現在選択されているデバイスと比較します。