Nios II Gen2 プロセッサー・リファレンス・ガイド

ID 683836
日付 10/28/2016
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ドキュメント目次

5. Nios II コア実装の詳細

この章では、本資料のリリース時に提供されている Nios® II プロセッサー・コア実装について説明します。ここでは、各プロセッサー・コアの実装固有の機能についてのみ説明します。すべてのコアは、Nios II 命令セット・アーキテクチャーをサポートしています。

Nios II 命令セット・アーキテクチャーについて詳しくは、「Nios II プロセッサー・リファレンス・ハンドブック」の「命令セット・リファレンス」の章を参照してください。

共通のコア情報と特定のコアの詳細については、該当するセクションを参照してください。

表 65.  Nios II プロセッサー・コア
機能 コア
Nios II/e Nios II/f
オブジェクト コアの最小サイズ 高速実行速度
パフォーマンス DMIPS/MHz40 0.15 1.16
Max. DMIPS 31 218
Max. fMAX 200 MHz 185 MHz
エリア < 700 LEs;

< 350 ALMs

MMU または MPU なし :

    < 1800 LEs;

    < 900 ALMs

With MMU:

    < 3000 LEs;

    < 1500 ALMs

With MPU:

    < 2400 LEs;

    < 1200 ALMs

パイプライン 1 ステージ 6 ステージ
外部アドレス空間 2 GB

ビット 31 のバイパスなしの 4 GB

MMU ありの 4 GB

命令バス キャッシュ 512 バイトから 64 KB
パイプライン化メモリーアクセス
分岐予測 ダイナミックまたはスタティック
密結合メモリー オプション
データバス キャッシュ 512 バイトから 64 KB
パイプライン化メモリーアクセス
キャッシュバイパス方法
  • I/O 命令
  • ビット 31 のキャッシュバイパス
  • オプションの MMU
密結合メモリー オプション
算術論理ユニット ハードウェア乗算 1 サイクル41
ハードウェア除算 オプション
シフター 1 ビットあたり 1 サイクル 1-cycle barrel

shifter

41
JTAG デバッグモジュール JTAG インターフェイス、実行の制御、ソフトウェア・ブレークポイント オプション オプション
ハードウェア・ブレークポイント オプション
オフチップ・トレースバッファー オプション
メモリー管理ユニット オプション
メモリー保護ユニット オプション
例外処理 例外タイプ ソフトウェア・トラップ、割り込み、不正命令、ハードウェア割り込み ソフトウェア・トラップ、割り込み、不正命令、スーパーバイザー専用命令、スーパーバイザー専用命令アドレス、スーパーバイザー専用データアドレス、ミスアライメント・デスティネーション・アドレス、ミスアライメント・データアドレス、除算エラー、高速 TLB ミス、ダブル TLB ミス、TLB 許可違反、MPU 領域違反、内部ハードウェア割り込み、外部ハードウェア割り込み、マスク不能割り込み
内蔵割り込みコントローラー Yes
外部割り込みコントローラー・インターフェイス No オプション
シャドー・レジスター・セット 不可 オプション、最大 63 個
ユーザーモードのサポート 不可 ; 常時スーパーバイザー・モード 可 ; MMU または MPU が存在する場合
カスタム命令サポート
ECC サポート

40

Nios II/f コアの DMIPS パフォーマンスは、ハードウェア乗算のオプションにより異なります。

41 乗算とシフトのパフォーマンスは、使用するハードウェア乗算オプションによって異なります。ハードウェア乗算オプションを使用しない場合、乗算演算はソフトウェアでエミュレートされ、シフト演算には 1 ビットあたり 1 サイクルが必要です。詳細は、各コアの算術論理ユニットの説明を参照してください。