Nios II Gen2 プロセッサー・リファレンス・ガイド

ID 683836
日付 10/28/2016
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ドキュメント目次

3.1.1. スーパーバイザー・モード

スーパーバイザー・モードでは、プロセッサーの無制限な動作が可能です。すべてのコードはすべてのプロセッサー命令とリソースにアクセスできます。プロセッサーは、Nios II アーキテクチャーが提供する任意の動作を実行できます。任意の命令が実行され任意の I/O 動作が開始されて、メモリーの任意の領域にアクセスができます。

オペレーティング・システムおよびその他のシステム・ソフトウェアはスーパーバイザー・モードで実行されます。MMU を搭載したシステムでは、アプリケーション・コードはユーザーモードで実行され、スーパーバイザー・モードで動作するオペレーティング・システムは、メモリーとペリフェラルへのアプリケーションのアクセスを制御します。MPU を搭載したシステムでは、システム・ソフトウェアがアプリケーション・コードの実行モードを制御します。MMU または MPU のない Nios II システムでは、すべてのアプリケーションおよびシステムコードがスーパーバイザー・モードで実行されます。

プロセッサーへの直接アクセスとプロセッサーの制御を必要とするコードは、スーパーバイザー・モードで実行されます。例えば、プロセッサーの例外 ( プロセッサーのリセットまたはブレークを含む ) が発生するたびに、プロセッサーはスーパーバイザー・モードに入ります。ソフトウェア・デバッグ・ツールは、スーパーバイザー・モードを使用してブレークポイントやウォッチポイントなどの機能を実装します。

注: MMU または MPU のないシステムの場合、スーパーバイザー・モードですべてのコードを実行します。