Nios II Gen2 プロセッサー・リファレンス・ガイド

ID 683836
日付 10/28/2016
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ドキュメント目次

1.1. Nios II プロセッサー・システムの基礎知識

Nios II プロセッサーは、以下の特長を備えた汎用 RISC プロセッサー・コアです。
  • 完全な 32 ビット命令セット、データパス、およびアドレス空間
  • 32 個の汎用レジスター
  • シャドー・レジスター・セットのオプション
  • 32個の割り込みソース
  • 更なる割り込みソースの外部割り込みコントローラー・インターフェイス
  • 32 ビットの演算結果を生成する単一命令の 32 × 32 乗算および除算
  • 乗算の 64 ビットおよび 128 ビット積を計算するための専用命令
  • 単精度浮動小数点演算のためのオプションの浮動小数点命令
  • 単一命令バレルシフター
  • 各種オンチップ・ペリフェラルへのアクセス、オフチップメモリーおよびペリフェラルへのインターフェイス
  • Nios II ソフトウェア開発ツールの制御のもとで、プロセッサーの起動、停止、ステップ、およびトレースを可能にするハードウェア支援デバッグモジュール
  • MMU を必要とするオペレーティング・システムをサポートするオプションのメモリー管理ユニット (MMU)
  • オプションのメモリー保護ユニット (MPU)
  • GNU C/C++ ツールチェーンおよび Eclipse 用の Nios II ソフトウェア・ビルド・ツール (SBT) に基づくソフトウェア開発環境
  • アルテラの SignalTap® II エンベデッド・ロジック・アナライザーとの統合による、FPGA デザインの他の信号と併せた命令およびデータのリアルタイム解析の有効化
  • すべての Nios II プロセッサー・システム間で互換性のある命令セット・アーキテクチャー (ISA)
  • 最大 250 DMIPS の性能
  • すべての Nios II プロセッサーの内部 RAM ブロックをサポートするエラー訂正コード (ECC)

Nios II プロセッサー・システムは、プロセッサーと1 つのチップ上にペリフェラルとメモリーの組み合わせを含んだ、マイクロコントローラーまたは「チップ上のコンピューター」と同等です。Nios II プロセッサー・システムは、Nios II プロセッサー・コア、オンチップ・ペリフェラルのセット、オンチップ・メモリー、およびオフチップ・メモリーへのインターフェイスから構成されており、すべて 1 つのアルテラのデバイスに実装されています。マイクロコントローラー・ファミリーと同様に、すべての Nios II プロセッサー・システムは一貫した命令セットとプログラミング・モデルを使用します。