Nios II Gen2 プロセッサー・リファレンス・ガイド

ID 683836
日付 10/28/2016
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ドキュメント目次

2.6. メモリーおよび I/O の構成

この項では、Nios II のメモリーおよび I/O 構成のハードウェア実装の詳細を説明します。ここでは、すべての Nios II プロセッサー・システムに該当する一般的な概念、およびシステムごとに異なる機能について解説します。

Nios II のメモリーおよび I/O 構成の柔軟性は、Nios II プロセッサー・システムと従来型のマイクロコントローラーの違いを最も顕著に示すものです。Nios II プロセッサー・システムはコンフィグレーション可能なため、メモリーとペリフェラルはシステムごとに異なります。その結果、メモリーと I/O 構成もシステムごとに異なります。

Nios II コアは、以下の 1 つまたは複数を使用してメモリーおよび I/O アクセスを提供します。

  • 命令マスター・ポート—システム・インタコネクト・ファブリックを介してインストラクション・メモリーに接続される Avalon®メモリーマップド (Avalon-MM) マスターポート
  • 命令キャッシュ—Nios II コアに内蔵されている高速キャッシュメモリー
  • データ・マスター・ポート—システム・インタコネクト・ファブリックを介してデータメモリーとペリフェラルに接続される Avalon-MM マスターポート
  • データキャッシュ—Nios II コアに内蔵されている高速キャッシュメモリー
  • 密結合命令またはデータメモリー・ポート—Nios II コアの外部にある高速オンチップ・メモリーへのインターフェイス

Nios II アーキテクチャーでは、プログラマーのハードウェアの詳細を処理するため、プログラマーはハードウェア実装を意識することなく、Nios II アプリケーションを開発できます。

プログラミングへの影響について詳しくは、「Nios II プロセッサー・リファレンス・ハンドブック」の「プログラミング・モデル」の章を参照してください。

図 3. Nios II のメモリーおよび I/O 構成