Nios II Gen2 プロセッサー・リファレンス・ガイド

ID 683836
日付 10/28/2016
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ドキュメント目次

3.7.4. 例外のリセット

プロセッサーのリセット信号がアサートされると、Nios II プロセッサーは次の手順を実行します。
  1. status.RSIEを 1 に設定し、statusレジスターのその他のフィールドすべてをクリアーします。
  2. リセットベクターに関連付けられた命令キャッシュラインを無効にします。
  3. リセットベクターにあるリセットハンドラーの実行を開始します。
注: すべての割り込みではない例外ハンドラーは、通常のレジスターセットで実行する必要があります。

status.PIEフィールドをクリアーすると、マスク可能割り込みが無効になります。MMU または MPU が存在する場合、status.Uフィールドをクリアーすると、プロセッサーは強制的にスーパーバイザー・モードに入ります。

注: マスク不能割り込み (NMI) はstatus.PIEの影響を受けず、リセット例外の処理中に受け取ることができます。

リセット・キャッシュ・ラインの無効化は、リセットコードの命令フェッチがキャッシュされないメモリーから行われることを保証します。

リセットベクターに関連する命令キャッシュラインとは別に、キャッシュメモリーの内容はリセット後に不確定になります。リセット後にキャッシュ・コヒーレンシーを確保するには、リセットベクターで配置したリセットハンドラーが命令キャッシュを直ちに初期化する必要があります。次に、リセットハンドラーまたは後続のルーチンのいずれか、データキャッシュを初期化する必要があります。

リセット状態は、他のすべてのシステム・コンポーネントでは定義されません。

  • 通常のレジスターセットのzero (r0) を除く汎用レジスター。これは永続的にゼロです。
  • statusを除くコントロール・レジスター。status.RSIEはリセット 1 で、保持されるフィールドは 0 にリセットされます。
  • 命令およびデータメモリー
  • リセットベクターに関連する命令キャッシュライン以外のキャッシュメモリー
  • ペリフェラル。適切なペリフェラル・データシートまたはリセット条件の仕様を参照してください。
  • カスタム命令ロジック
  • Nios II C-to-Hardware (C2H) アクセレーション・コンパイラー・ロジック

詳しくは、「Nios II Custom Instruction User Guide」の「reset conditions」を参照してください。