Nios II Gen2 プロセッサー・リファレンス・ガイド

ID 683836
日付 10/28/2016
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ドキュメント目次

3.2.3.3. データ・キャッシャビリティー

各パーティションには、各メモリーアクセスのデフォルトのデータ・キャッシャビリティー・プロパティーを決定する規則があります。アドレス空間のパーティションでデータ・キャッシャビリティーが有効な場合、システムにデータキャッシュが存在するとそのパーティションへのデータアクセスをキャッシュすることができます。データ・キャッシャビリティーが無効になっている場合、そのパーティションへのすべてのアクセスは Avalon スイッチ・ファブリックに直接送られます。MMU なしの Nios II コアであるため、ビット 31 はデータ・キャッシャビリティーの指定には使用されません。TLB をバイパスする仮想メモリー・パーティションには、上の表の「仮想メモリー・パーティション」での説明のように、デフォルトのデータ・キャッシャビリティー・プロパティーがあります。TLB を介してマップされるパーティションの場合、データ・キャッシャビリティーは、ページ単位で TLB によって制御されます。

非 I/O ロード命令およびストアー命令は、デフォルトのデータ・キャッシャビリティー・プロパティーを使用します。I/O ロード命令とストアー命令は常にキャッシュ不能なので、デフォルトのデータ・キャッシャビリティー・プロパティーは無視されます。