Nios II Gen2 プロセッサー・リファレンス・ガイド

ID 683836
日付 10/28/2016
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ドキュメント目次

3.7.6.1.3. 要求されるレジスターセット

シャドー・レジスター・セットが Nios II コアに実装されている場合、EIC は割り込み要求をアサートする際にレジスターセットを指定します。割り込みが発生すると、Nios II プロセッサーは要求されたレジスターセットに切り替えます。割り込みが専用レジスターセットを有する場合、割り込みハンドラーはレジスターを保存するオーバーヘッドを回避します。

レジスターセットを割り込みに割り当てる方法は、特定の EIC の実装に依存します。 レジスターセット割り当てはソフトウェアで設定可能です。

複数の割り込みを設定してレジスターセットを共有することができます。この場合、レジスターの破損を避けるために割り込みハンドラーを書き込む必要があります。例えば、次のいずれかの条件が満たされている必要があります。

  • 割り込みは互いにあらかじめ行うことはできません。例えば、すべての割り込みは同じレベルにあります。
  • レジスターはソフトウェアに保存されます。例えば、各割り込みハンドラーは、独自のレジスターをエントリーに保存し、終了時にそれらのレジスターを復元します。

通常、Nios II プロセッサーは割り込みを受け取ると、同じレジスターセット内の他の割り込みが無効になるように構成されています。レジスターセット内の割り込みプリエンプションが必要な場合、割り込みハンドラーはレジスターセット内の割り込みを再度有効にできます。

デフォルトでは、Nios II プロセッサーは割り込み要求を受け取るとマスク可能な割り込みを無効にします。ネスト型割り込みを有効にするには、システム・ソフトウェアまたは ISR 自体が割り込みが発生した後に割り込みを再度有効にする必要があります。