Nios II Gen2 プロセッサー・リファレンス・ガイド

ID 683836
日付 10/28/2016
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ドキュメント目次

2.7.6.2. トレースフレーム

フレームとは、トレースデータの収集用に割り当てられたメモリーの単位です。ただし、フレームはトレースの深さを示す絶対的な尺度ではありません。

リアルタイムで動作中のプロセッサーを追跡するために、実行トレースは、分岐、呼び出し、トラップ、割り込みなど、選択したアドレスのみを保存するように最適化されています。これらのアドレスから、ホスト側のデバッグ・ソフトウェアは、厳密な命令ごとの実行トレースを後で再構築することができます。さらに、実行トレースデータは、1 つのフレームが複数の命令を表すような圧縮形式で保存されます。これらの最適化によって、実行中におけるトレース収集の実際の開始点と停止点は、ユーザーが指定した開始点および停止点とわずかに異なる場合があります。

データトレースでは、要求されたロードおよびストアの 100% がリアルタイムでトレースバッファーに格納されます。トレースバッファーへの格納時には、データトレース・フレームの優先順位は実行トレースフレームより低くなります。したがって、データフレームは常に古いものから順に格納されますが、実行とレースとデータトレースが互いに正確に同期しているかどうかは保証されません。