インテルのみ表示可能 — GUID: iga1409259874661
Ixiasoft
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2.1. プロセッサーの実装
Nios II アーキテクチャーの機能ユニットは Nios II 命令セットの基礎を形成します。ただし、いずれかのユニットがハードウェアに実装されているという意味ではありません。Nios II アーキテクチャーは、特定のハードウェア実装ではなく、命令セットを記述します。機能ユニットは、ハードウェアに実装するか、ソフトウェアでエミュレートするか、あるいは完全に省略することができます。
Nios II 実装とは、特定の Nios II プロセッサー・コアで実現されるデザインの選択セットです。すべての実装が、命令セット・リファレンスで定義される命令セットをサポートします。
各実装は、コア・サイズの小型化や高性能化など、特定の目的を達成します。これにより、Nios II アーキテクチャーは、多様なターゲット・アプリケーションの要求に適合します。
実装の変数は、一般に 3 つのトレードオフ・パターン ( 機能の増強または削減、機能の追加または除外、機能のハードウェア実装またはソフトウェア・エミュレーション ) のいずれかに当てはまります。
- 機能の増強または削減—例えば、性能を微調整するために、命令キャッシュメモリー容量を増減できます。キャッシュの容量が増えると大規模なプログラムの実行速度が向上し、キャッシュの容量が減るとオンチップ・メモリー・リソースを節約できます。
- 機能の追加または除外—例えば、コストを削減するために、JTAG デバッグモジュールの省略が選択できます。これにより、オンチップ・ロジックとメモリーリソースを節約できますが、ソフトウェア・デバッガーを使用してアプリケーションをデバッグする機能もなくなります。
- ハードウェア実装またはソフトウェア・エミュレーション—例えば、複雑な演算を殆ど実行しない制御アプリケーションでは、除算命令をソフトウェアでエミュレートするように選択できます。除算用のハードウェアをなくすとオンチップ・リソースを節約できますが、除算演算の実行時間が増大します。
Nios II コアがサポートする機能について詳しくは、「Nios II プロセッサー・リファレンス・ハンドブック」の「Nios II コア実装の詳細」の章を参照してください。
ユーザー選択可能な Nios II プロセッサーのパラメーターについて詳しくは、「Nios II プロセッサー・リファレンス・ハンドブック」の「Nios II プロセッサーのインスタンス化」の章を参照してください。