Nios II Gen2 プロセッサー・リファレンス・ガイド

ID 683836
日付 10/28/2016
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ドキュメント目次

2.4. リセットおよびデバッグ信号

下の表は、Nios II プロセッサー・コアがサポートするリセットおよびデバッグ信号を説明しています。
表 5.  Nios II プロセッサー・デバッグおよびリセット信号
信号名 タイプ 説明
reset リセット プロセッサー・コアが即座にリセットされるようにするグローバル・ハードウェア・リセット信号
cpu_resetrequest リセット Nios II システムの他のコンポーネントに影響を与えずにプロセッサーをリセットするオプションのローカルリセット信号。プロセッサーはパイプライン内の任意の命令の実行を終了して、次にリセット状態に入ります。このプロセスにはクロックサイクルが数回かかるため、プロセッサー・コアがcpu_resettaken信号をアサートするまではcpu_resetrequest信号をアサートし続ける必要があります。

プロセッサー・コアは、リセットが完了して、その後定期的にcpu_resetrequestがアサートし続けた場合、1 サイクルのcpu_resettaken信号をアサートします。cpu_resetrequestがアサートされ続けている限りプロセッサーはリセット状態のままです。プロセッサーはリセット状態にある間、リセットアドレスから周期的に読み出し、また、プロセッサーは読み出した結果を破棄してリセット状態を維持します。

プロセッサーが JTAG デバッグモジュールの制御下にある場合、つまり、プロセッサーが一時停止している場合、プロセッサーはcpu_resetrequestに応答しません。JTAG デバッグモジュールが制御を放棄したときに信号がアサートされた場合、プロセッサーは各シングルステップ中に瞬時に実行を再開するときだけでなく、cpu_resetrequestシグナルに応答します。

debugreq デバッグ デバッグ目的でプロセッサーを一時的に中断するオプションの信号。信号をアサートすると、プロセッサーはブレークポイントを発見すたときと同じ方法で一時停止し、ブレークアドレスにあるルーチンに実行を転送し、debugack信号をアサートします。プロセッサーがすでに一時停止している場合にdebugreq信号をアサートすると、効果がありません。
reset_req リセット プロセッサーがリセットされる前にリセット・ハンドシェークを実行することでメモリー破損を防止するオプションの信号。

Nios II プロセッサーへのリセット信号の追加に関する詳しい情報は、「Nios II プロセッサー・リファレンス・ハンドブック」の「Nios II プロセッサーのインスタンス化」の章の「Advanced Features タブ」を参照してください。

Nios II プロセッサーへのデバッグ信号のブレークベクターおよび追加に関する詳しい情報は、「Nios II プロセッサー・リファレンス・ハンドブック」の「Nios II プロセッサーのインスタンス化」の章にある「JTAG Debug Module タブ」を参照してください。