Nios II Gen2 プロセッサー・リファレンス・ガイド

ID 683836
日付 10/28/2016
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ドキュメント目次

3.4.2.10.4. PID フィールド

PIDは、仮想アドレスを効果的に拡張する現在のプロセスの一意の識別子です。プロセス識別子は、14 ビット未満です。未使用の上位ビットはゼロでなければなりません。

tlbmisc.PIDには TLB タグからのPIDフィールドが含まれています。オペレーティング・システムは、プロセスの切り替え時および各 TLB 書き込み動作の前に、PIDフィールドを設定する必要があります。

注: プロセス識別子の使用はオプションです。プロセス識別子なしでメモリー管理を実装するには、tlbmisc.PIDをゼロにクリアーします。 プロセス識別子がなければすべてのプロセスが同じ仮想アドレス空間を共有します。

MMU は、TLB 読み出し動作にtlbmisc.PIDを設定します。ソフトウェアが TLB 読み出しをトリガーする際、 tlbmisc.RDwrctl命令で 1 に設定することにより、TLB から読み出されたPID値がwrctl命令によって書き込まれた値よりも優先されます。

PIDフィールドのサイズは、システム生成時に Qsys で設定され、8 ~ 14 ビットです。システム・ソフトウェアがPIDフィールドより小さいプロセス識別子を定義する場合、未使用の上位ビットはゼロとして書き込む必要があります。