Nios II Gen2 プロセッサー・リファレンス・ガイド

ID 683836
日付 10/28/2016
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ドキュメント目次

4.3.3. データキャッシュ

Data Cacheパラメーターでは、次の Nios II/f コア用オプションがあります。

  • Size—データキャッシュをのサイズを指定します。有効なサイズは、512 バイトから 64K バイト、または None です。Data Cache の値によっては、以下のオプションが提供されます。
  • Victim buffer implementation—RAM またはレジスターのどちらを使用するかを指定します。データキャッシュのビクティブバッファーは、データが外部メモリーに書き戻されている間、一時的にダーティー・キャッシュラインを保持します。
  • Add burstcount signal to data_master—Nios II プロセッサーは、バースト転送を使用して命令キャッシュラインを満たします。通常、プロセッサーのデータが DRAM に格納されている際はプロセッサーのデータバスでバーストをイネーブルし、プロセッサーのデータが SRAM に格納されている際はバーストをディスエーブルします。

    DRAM へのバーストは、通常、メモリー帯域幅を改善しますが、追加の FPGA リソースを消費する可能性があります。バーストを有効にする際は、スレーブへのアクセスは追加のハードウェア ( バーストアダプターと呼ばれる ) を経由し、fMAXが低下する可能性があるため注意が必要です。

    バースト長のラインサイズは、常に 32 バイトです。データキャッシュは常にキャッシュライン境界に揃えられます。例えば、32 バイトの Nios II データ・キャッシュ・ラインでは、アドレス 8 へのキャッシュミスにより、0、4、8、12、16、20、24 および 28 のアドレスシーケンスでバーストが発生します。

  • Use most-significant address bit in processor to bypass data cache—このオプションはデフォルトで有効になっており、データマスター・インターフェイスは最大 31 ビットのバイトアドレスのみをサポートします。完全な 32 ビットのバイトアドレスをサポートするには、このオプションを無効にします。

Nios II プロセッサーは、Avalon-MM 命令またはデータマスターを必要とせずに密結合メモリーから完全に動作できますが、Avalon-MM 命令またはデータマスターのいずれかが省略されているとソフトウェア・デバッグはできません。

注: デフォルトでは、この機能は Nios II Classic コアとの後方互換性のためにオンになっています。