Nios II Gen2 プロセッサー・リファレンス・ガイド

ID 683836
日付 10/28/2016
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ドキュメント目次

3.6.3.3. ITCM

Nios II で実行中のソフトウェアは、Nios II が ECC エラーの訂正時にITCMのみを書き込むため、直接ITCMに ECC エラーを注入できません。ITCMに ECC を注入するには、TCM RAM もDTCMマスターに接続する必要があります。Nios II が提供するDTCMエラーの注入メカニズム ( つまり、ECCINJレジスター ) は、TCM RAM にエラーを注入するために次のように使用されます。

  1. WRCTL命令を使用してECCINJを設定し、ITCMに接続されたDTCMに ECC エラーを注入するようにします。
  2. STW命令を使用してDTCMを書き込みます。
  3. RDCTL命令を使用して、WRCTLによって書き込まれたECCINJフィールドの値がNOINJであることを確認します。
  4. JMP命令を使用して、ITCM の命令アドレスにジャンプします。
  5. ECC エラーはJMP命令のターゲットでトリガーされる必要があります。