Nios II Gen2 プロセッサー・リファレンス・ガイド

ID 683836
日付 10/28/2016
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ドキュメント目次

2.2. レジスターファイル

Nios II アーキテクチャーは、32 個の 32 ビット汎用整数レジスター、および最大 32 個の 32 ビットのコントロール・レジスターから成るフラットなレジスターファイルをサポートしています。このアーキテクチャーでは、スーパーバイザー・モードとユーザーモードがサポートされており、システムコードによって不正なアプリケーションからコントロール・レジスターを保護することができます。

Nios II プロセッサーには、オプションで 1 つ以上のシャドー・レジスター・セットがあります。シャドー・レジスター・セットは、Nios II 汎用レジスターの完全なセットです。シャドー・レジスター・セットが実装される場合、statusレジスターのCRSフィールドはどのレジスターセットが現在使用中であるかを示します。汎用レジスターへの命令アクセスは、アクティブなレジスターセットを使用します。

シャドー・レジスター・セットの一般的な使用方法は、コンテキスト切り替えを高速化することです。シャドー・レジスター・セットが実装されている場合、Nios II プロセッサーには、レジスターセット間でデータを移動するための 2 つの特殊なrdprs命令とwrprs命令があります。シャドー・レジスター・セットは、通常、オペレーティング・システム・カーネルによって操作され、アプリケーション・コードに対して透過的です。Nios II プロセッサーは、最大 63 個のシャドー・レジスター・セットを有することができます。

Nios II アーキテクチャーは後から浮動小数点レジスターを追加できます。

シャドー・レジスター・セットの実装および使用法について詳しくは、「Nios II プロセッサー・リファレンス・ハンドブック」の「プログラミング・モデル」の章の「レジスター」と「例外処理」を参照してください。

アセンブリー言語の命令の詳細については、「Nios II プロセッサー・リファレンス・ハンドブック」の「命令セット・リファレンス」の章を参照してください。