Nios II Gen2 プロセッサー・リファレンス・ガイド

ID 683836
日付 10/28/2016
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ドキュメント目次

3.7.12. マスク不能割り込みの処理

NMI ハンドラーの書くことは、他の割り込みハンドラーを書くことと同様の基本的なテクニックが必要です。ただし、マスク不能割り込みは常にマスク可能割り込みより優先され、前もって取得できません。この知識は幾分かハンドラーのデザインを単純化しますが、NMI ハンドラーが全体の割り込みレイテンシーに大きな影響を与える能性があることを意味します。最高のシステムのパフォーマンスを得るためには、NMI ハンドラーで絶対的な最小限の処理を実行し、重要度の低い処理をマスク可能割り込みハンドラーまたはフォアグラウンド・ソフトウェアに据え置きます。

NMI は、各 NMI が専用のシャドー・レジスター・セットに割り当てられている場合、マスク可能割り込みおよびその他の例外に関連するプロセッサー・ステート、ならびに通常、例外以外の処理をそのまま残します。したがって、NMI は透過的に処理することができます。

注: 専用のシャドー・レジスター・セットに割り当てられていない場合、NMI は例外処理に関連するプロセッサー・ステータスを上書きし、中断された例外に戻れなくなります。
注: マスク不能 ISR のstatus.PIEを設定しないでください。status.PIEが設定されると、マスク可能割り込みは NMI をプリエンプトでき、プロセッサーは NMI モードを終了します。次のマスク不能割り込みまで NMI モードに戻すことはできません。