Nios II Gen2 プロセッサー・リファレンス・ガイド

ID 683836
日付 10/28/2016
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ドキュメント目次

3.6.2. ECC エラーの処理

ECC エラーの例外は回復不可能な ECC エラーが検出されると発生します。ECC エラーから回復するためのソフトウェアの能力はエラーの性質により異なります。

通常、TLB はメインメモリー ( SDRAM など ) に格納されたオペレーティング・システムのページテーブルのソフトウェア管理のキャッシュであるため、ソフトウェアは回復不可能な MMU TLB ECC エラー (2 ビット・エラー ) から回復することができます。ソフトウェアは TLB エントリーを無効にでき、ECC エラーの例外から受け取った命令に戻って、ページテーブルから TLB エントリーをロードするために TLB の誤ったコードを実行します。

一般に、レジスターファイルの正しい値が分からないため、ソフトウェアはレジスターファイルの ECC エラー (2 ビット・エラー ) から回復できません。例外ハンドラーが関連する 2 ビット ECC エラーのあるレジスターを読み出すと、別の ECC エラーが発生し例外ハンドラーループが起こる可能性があります。

例外ハンドラーループは、ネスト式例外処理の準備が整う前に例外ハンドラーに ECC エラーの例外が発生することで起こります。発生または例外ハンドラーループを最小限に抑えるには、 ECC エラー例外ハンドラーコードを通常のキャッシュ可能メモリーに配置し、すべてのデータアクセスがキャッシュ不能なメモリーにあることを確認し、レジスターの読み出しを最小限にします。

ECC エラー信号 (ecc_event_bus) は、可能なハンドラーループの検出や Nios II プロセッサーのリセットのための外部ロジックのEEH信号を提供します。