Nios II Gen2 プロセッサー・リファレンス・ガイド

ID 683836
日付 10/28/2016
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ドキュメント目次

3.1.2. ユーザーモード

ユーザーモードは、ハードウェア設計の Nios II プロセッサーに MMU または MPU が含まれる場合にのみ使用できます。ユーザーモードは、オペレーティング・システムのみをサポートするために存在します。オペレーティング・システム ( プロセッサーのユーザーモードを使用する ) は、ユーザーモードでアプリケーション・コードを実行します。プロセッサーのユーザーモード機能は、スーパーバイザー・モード機能のサブセットです。命令セットのサブセットのみがユーザモードで使用できます。

オペレーティング・システムは、ユーザーモード・アプリケーションがアクセス可能なメモリーアドレスを決定します。ユーザーアクセスを有効にせずにユーザーモード・アプリケーションがメモリー位置へアクセスすることはできず、例外が発生します。ユーザーモードで実行するコードは、システムコールを使用して、I/O 動作の実行、メモリーの管理、およびスーパーバイザー・メモリーの他のシステム機能へのアクセスをオペレーティング・システムに要求します。

Nios II MMU は、32 ビットの仮想アドレス空間をユーザー・パーティションとスーパーバイザー・パーティションに静的に分割します。MMU メモリー・パーティションの詳細については、「アドレス空間およびメモリー・パーティション」の項を参照してください。MMU はページ単位でオペレーティング・システムのアクセス許可を提供します。MMU ページの詳細については、「仮想アドレッシング」を参照してください。

Nios II MPU のスーパーバイザーとユーザメモリーの分割は、オペレーティング・システムまたはランタイム環境で決定します。MPU は、領域でユーザーアクセス許可を提供します。MPU 領域の詳細については、「メモリー領域」を参照してください。