Nios II Gen2 プロセッサー・リファレンス・ガイド

ID 683836
日付 10/28/2016
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ドキュメント目次

3.9.7. その他の制御命令

表 57.  その他の制御命令
命令 説明
trap
eret trap命令とeret命令は、例外を生成して、例外から復帰します。これらの命令は、call/retのペアと類似していますが、例外に対して使用されます。trapstatusレジスターの内容をestatusレジスターに、戻りアドレスをeaレジスターに保存してから例外ハンドラーに実行を移します。eretは、estatusからstatusを復元し、eaのアドレスで指定された命令を実行して例外処理から復帰します。
break
bret break命令はブレークを生成し、bret命令はブレークから復帰します。breakbretは、ソフトウェア・デバッグ・ツールによって排他的に使用されます。プログラマーがアプリケー ション・コードでこれらの命令を使用することはありません。
rdctl
wrctl これらの命令は、statusレジスターなどのコントロール・レジスターに読み出しと書き込みを行います。値は 1 つの汎用レジスターに読み書きされます。
flushd
flushda
flushi
initd
initda
initi これらの命令は、データ・キャッシュ・メモリーと命令キャッシュメモリーの管理に使用されます。
flushp この命令は、プリフェッチされたすべての命令をパイプラインからフラッシュします。この処理は、最近変更された命令メモリーにジャンプする前に実行する必要があります。
sync この命令を実行すると、すでに発行されたすべての操作が完了してから、後続のロードおよびストアー操作が許可されるようになります。
rdprs
wrprs これらの命令は、現在のレジスターセットと別のレジスターセットの間で汎用レジスターを読み書きします。

wrprsはシャドー・レジスター・セットでr0を 0 に設定します。システム・ソフトウェアは、そのレジスターセットを使用する前に各シャドー・レジスター・セットでwrprsを使用してr0を 0 に初期化する必要があります。