Nios II Gen2 プロセッサー・リファレンス・ガイド

ID 683836
日付 10/28/2016
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ドキュメント目次

1.3. Nios II プロセッサー・デザインのカスタマイズ

実際には、ほとんどの FPGA 設計はプロセッサー・システムに加えて余分なロジックが実装されています。アルテラ FPGA は、Nios II プロセッサー・システムの機能を追加し、パフォーマンスを向上させる柔軟性を提供します。また、不要なプロセッサー機能とペリフェラルを削除して、デザインをより小型で低コストのデバイスに適合させることも可能です。

アルテラデバイスのピンおよびロジックリソースは変更可能なため、以下のような多数のカスタマイズを実行できます。

  • ボードデザインがより簡単になるようにチップのピンを再配置できます。例えば、外部 SDRAM メモリー用のアドレスピンとデータピンをチップの任意の側面に移動させ、ボードトレースを短くすることができます。
  • チップの余分なピンとロジックリソースをプロセッサーに関係のない機能に使用できます。余分なリソースは、ボードデザイン用のグルーロジックとしてゲートやレジスターに利用するか、システム全体を実装することも可能です。例えば、Nios II プロセッサー・システムは大規模なアルテラ FPGA の 5% しか消費しない場合、残りのチップリソースを利用して他の機能を実装することができます。
  • チップの余分なピンとロジックは、Nios II プロセッサー・システム用の追加ペリフェラルの実装に使用できます。アルテラは、Nios II プロセッサー・システムに容易に接続可能な多数のペリフェラル・ライブラリーを提供しています。