Nios® V プロセッサー・ソフトウェア開発者ハンドブック

ID 743810
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

5.3.2.2. BSP ファイル

BSP Editor は、生成されたファイルを最上位の BSP ディレクトリーに配置し、コピーされたファイルを HAL および drivers ディレクトリーに配置します。
  • MicroC/OS-II オペレーション・システムを選択する場合、BSP Editor は追加の UCOSII ディレクトリーを作成します。
  • FreeRTOS オペレーション・システムを選択する場合、BSP Editor は追加の FREERTOS および FreeRTOS-Kernel ディレクトリーを作成します。
表 18.  ファイル生成後の BSP ファイル
ファイル名 ファイルタイプ 説明
drivers Directory コピーされたファイル
  • すべてのドライバーソース・コードが含まれています。
  • src ディレクトリーには、C 言語およびアセンブリー言語ソース・ファイルが含まれています。
  • inc ディレクトリーには、ヘッダーファイルが含まれています。
HAL Directory コピーされたファイル
  • HAL ソース・コード・ファイルが含まれています。
  • HAL ディレクトリーには drivers ディレクトリーと同様に src および inc サブディレクトリーがあります。
  • HAL C ランタイム起動コードを含む crt0.S ソースファイルは、HAL/src ディレクトリーにあります。
UCOSII Directory コピーされたファイル
  • MicroC/OS-II ソース・コード・ファイルが含まれています。
  • MicroC/OS-II オペレーティング・システムを選択した場合にのみ使用できます。
  • UCOSII ディレクトリーには drivers ディレクトリーと同様に src および inc サブディレクトリーがあります。
FREERTOS Directory コピーされたファイル
  • FreeRTOS OS-HAL コントリビューション関連のソース・コード・ファイルが含まれています。
  • FreeRTOS オペレーティング・システムを選択した場合にのみ使用できます。
  • FREERTOS ディレクトリーには drivers ディレクトリーと同様に src および inc サブディレクトリーがあります。
FreeRTOS-Kernel Directory コピーされたファイル
  • FreeRTOS OS サービス関連のソース・コード・ファイルおよび RISC-V ポート・サポート・ソースコード・ファイルが含まれています。
  • FreeRTOS オペレーティング・システムを選択した場合にのみ使用できます。
alt_sys_init.c 生成されるファイル

デバイスドライバー・インスタンスとソフトウェア・パッケージを初期化するために使用されます。

CMakeLists.txt 生成されるファイル

ビルドおよびその他のビルド設定の対象となるファイルとディレクトリーをリストすることにより、BSP をビルドするために使用されます。

linker.h 生成されるファイル

リンカーのメモリーレイアウトに関する情報が含まれています。system.h には linker.h ファイルが含まれています。

linker.x 生成されるファイル GNU リンカー用のリンカースクリプトが含まれています。
memory.gdb 生成されるファイル GNU デバッガーのメモリー領域宣言が含まれています。
settings.bsp 生成されるファイル すべての BSP 設定が含まれます。このファイルは XML でコーディングされています。
summary.html 生成されるファイル
  • BSP の要約ドキュメントを提供します。
  • summary.html はハイパーテキスト・ビューアーまたはブラウザーで表示できます。
  • settings.bsp ファイルを変更すると、BSP Editor は次回 BSP を生成する際に、summary.html ファイルを更新します。
system.h 生成されるファイル

ソフトウェア・アプリケーションに必要な BSP メモリーマップおよびその他のシステム情報を記述する C 宣言が含まれています。

toolchain.cmake 生成されるファイル ビルドに向けたコンパイラー・コンフィグレーションを一覧表示します。