Nios® V プロセッサー・ソフトウェア開発者ハンドブック

ID 743810
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

8.8.5.2.5. ソースファイルの指定

Tcl コマンド・インターフェイスを使用して、生成される BSP に含めたいドライバーまたはソフトウェア・パッケージの各ソースファイルを指定する必要があります。このセクションで説明するコマンドは、ドライバー・ソース・ファイルを追加し、ファイルシステムおよび生成された BSP 内のそれらの位置を指定します。

add_sw_property コマンドの c_source および asm_source 引数は、単一の .c または Nios® Vプロセッサーアセンブリー言語ソースファイル (.s または .S) をドライバーまたはソフトウェア・パッケージに追加します。ドライバールート (Tcl ファイルの位置) を基準としたソースへのパス情報を表す必要があります。add_sw_property は、指定されたパス情報を使用して、ドライバーを組み込む BSP にソースファイルをコピーし、生成された BSP CMakeLists.txt のソースファイル・リストにそれらを追加します。make を使用して BSP をビルドすると、ドライバーのソースファイルは次のようにコンパイルされます。

add_sw_property c_source HAL/src/my_driver.c

add_sw_property コマンドの include_source 引数は、指定されたパスに単一のヘッダーファイルをドライバーに追加します。このパスは、ドライバールートの相対パスです。add_sw_property は、生成時に指定されたパス情報を使用して、生成中にヘッダーファイルを BSP にコピーします。CMakeLists.txt にヘッダーファイルは含まれません。

add_sw_property include_source inc/my_custom_component_regs.h add_sw_property include_source HAL/inc/my_custom_component.h