Nios® V プロセッサー・ソフトウェア開発者ハンドブック

ID 743810
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

4.3.2.8. 新規の BSP を作成するための Tcl スクリプトのインポート

次の例は、インポートした Tcl スクリプトを使用して新しい BSP を設定する方法を示しています。新しい BSP 設定ファイルを作成する際に、 BSP Editor で Tcl スクリプトをインポートします。

この例では、テキストエディターを使用して手動で Tcl スクリプトを作成します。Tcl スクリプトのエクスポートで説明されているように、別の BSP からエクスポートした Tcl スクリプトを使用することもできます。

新規の BSP をTcl スクリプトを使用してコンフィグレーションするには、次の手順に従います。

  1. 任意のテキスト・エディターを使用して、example.tcl と呼ばれる新規のファイルを作成します。
  2. 以下の内容をファイルに挿入します。
    set_setting hal.enable_reduced_device_drivers true set_setting hal.enable_sim_optimize true 
  3. Platform Designer の File メニューの New BSP をクリックします。
  4. BSP Settings File Name ボックスで、新しい BSP 設定ファイルを保存するフォルダーを選択します。デフォルトの設定ファイル名 settings.bsp を受け入れます。
  5. Operating System リストの Intel HAL を選択します。
  6. Additional Tcl script ボックスの example.tcl に移動します。
  7. Platform Designer Information File Name box ボックスの .qsys ファイルを選択します。
  8. OK をクリックします。 BSP Editor が新しい BSP を作成します。example.tcl によって変更された設定 は次の図のように表示されます。
図 6.  Nios® V プロセッサーの BSP 設定 (example.tcl を使用)
注: Intel HAL Tcl スクリプトを RTOS BSP にインポートしたり、その逆を試みたりしないで ください。これを行うと、エラーが発生する可能性があります。一部の BSP 設定は OS 固有であり、異なる OS のスクリプトとの互換性がありません。

BSP Tcl スクリプトに表示されるコマンドの詳細については、ボード・サポート・パッケージの Tcl コマンド を参照してください。