Nios® V プロセッサー・ソフトウェア開発者ハンドブック

ID 743810
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

6. ハードウェア・アブストラクション・レイヤー (HAL) の概要

HAL は、プログラムを基盤となるハードウェアに接続するための単純なデバイスドライバー・インターフェイスを提供する軽量のエンベデッド・ランタイム環境です。HAL アプリケーション・プログラム・インターフェイス (API) は、ANSI C 標準ライブラリーと統合されています。 HAL API を使用すると、printf()fopen()、および fwrite() のような使い慣れた C ライブラリー関数を使用してデバイスやファイルにアクセスできます。

HAL は Nios® V プロセッサー・システムのデバイスドライバー・パッケージとして機能し、システムのペリフェラルに一貫したインターフェイスを提供します。 Nios® V プロセッサー・ソフトウェア開発ツールは、プラットフォーム・デザイナー システムファイル (.qsys) からシステム情報を抽出します。ボード・サポート・パッケージ (BSP) エディターは、ハードウェア・コンフィグレーションに固有のカスタム HAL BSP を生成します。ハードウェア・コンフィグレーションの変更は、HAL デバイスドライバー・コンフィグレーションに自動的に反映され、ドライバーまたは IP コンフィグレーションの不一致により発生するバグを排除します。

HAL デバイスドライバーの抽象化により、アプリケーションとデバイスドライバー・ソフトウェアが明確に区別されます。このドライバーの抽象化により、基盤となるハードウェアの変更に耐性のある再利用可能なアプリケーション・コードが促進されます。さらに、HAL 標準により、既存のペリフェラル・ドライバーと一貫性のある新しいハードウェア・ペリフェラル用のドライバーを簡単に記述することができます。