Nios® V プロセッサー・ソフトウェア開発者ハンドブック

ID 743810
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

9.5.1.5. 割り込みを有効のままにする

割り込みが無効になると、 Nios® V プロセッサーは、ハードウェア割り込みイベントに応答できません。バッファーとキューがいっぱいになるか、オーバーフローする可能性があります。オーバーフローがない場合でも、ISR はデータのバックログを処理する必要があるため、割り込みが再度有効になった後、最大割り込み処理時間が増加することがあります。

割り込みは、可能な限り少なく、そしてできるだけ短い時間だけ無効にします。

すべての割り込みを無効にする代わりに、alt_ic_irq_disable()alt_ic_irq_enable() を呼び出して、個々の割り込みを有効または無効にします。

共有データ構造を保護するには、セマフォーなどの RTOS 構造を使用します。

クリティカルなシステム操作の間だけ、すべての割り込みを無効にしてください。割り込みを無効にしているコード内では、最小限のクリティカルな操作のみを実行し、直ちに割り込みを再度有効にしてください。