Nios® V プロセッサー・ソフトウェア開発者ハンドブック

ID 743810
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

8.11. HAL における名前空間の割り当て

ハードウェア・システム内のデバイスによって定義されたシンボルの名前の競合を避けるために、すべてのグローバルシンボルには定義済みのプレフィックスが必要です。グローバルシンボルには、グローバル変数名と関数名が含まれます。デバイスドライバーの場合、プレフィックスは、コンポーネントの名前の後にアンダースコアを付けたものです。この方法で名前を付けると長い文字列になる可能性があるため、別の短い形式も使用できます。この短い形式は、ベンダー名に基づいています。たとえば、インテルによって公開されているコンポーネントのプレフィックスは alt_ です。提供されているすべてのコンポーネントの相互運用性はベンダーによって検証済であるものとします。

たとえば、altera_avalon_jtag_uart コンポーネントに対しては、次の関数名が有効です。

  • altera_avalon_jtag_uart_init()
  • alt_jtag_uart_init()

次の名前は無効です。

  • avalon_jtag_uart_init()
  • jtag_uart_init()

ソースファイルは検索パスを使用して配置されるため、これらの名前空間の制限は、デバイスドライバーのソースファイルとヘッダーファイルのファイル名にも適用されます。