Nios® V プロセッサー・ソフトウェア開発者ハンドブック

ID 743810
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

14.1. BSP Editor 内の読み取り専用 zip ファイルシステム

読み取り専用 zip ファイル・システムは、 Nios® V プロセッサー・ソフトウェアの開発フローによってサポートされています。zip ファイル・システムを使用するには、ボード・サポート・パッケージ (BSP) Editor を使用しソフトウェア・パッケージを含めます。
ファイルシステムをコンフィグレーションするには、BSP Editor で次のパラメーターを指定する必要があります。
表 47.  読み取り専用 zip ファイル・システム・パラメーター
パラメーター メモリー
SDM AS コンフィグレーション・フラッシュ その他
Name of the mount point for the file system (例: /mnt/rozipfs) あり あり
Offset from the memory base address あり あり
Base address of the memory in Platform Designer なし あり
Enable Mailbox Client IP driver あり なし
Name of the Mailbox Client IP from system.h (例: /dev/mailbox_ip) あり なし
図 24. SDM AS コンフィグレーション・フラッシュを使用した読み取り専用 zip ファイルシステムのコンフィグレーション
注: 想定:
  • SDM AS コンフィグレーション・フラッシュを使用しています。
  • 読み取り専用 zip ファイルシステムは、0x2000000 (フラッシュ・ベース・アドレスから 0x2000000 のオフセット) から開始します。
図 25. 他のメモリーを使用した読み取り専用 zip ファイルシステムのコンフィグレーション
注: 想定:
  • 他のメモリーを使用しています。
  • メモリーは、プラットフォーム・デザイナーの 0x8000000 から開始します。
  • 読み取り専用 zip ファイルシステムは、0xA000000 (メモリー・ベース・アドレスから 0x2000000 のオフセット) から開始します。

これらの設定を行った後、BSP Editor はプロジェクトにファイルサブシステムを含めてリンクします。プロジェクトを再構築した後、system.h ファイルはシステム内にソフトウェア・パッケージが存在することを反映します。

example.txt を読み取るには、次のコマンドを使用します。
fopen("/mnt/rozipfs/example.txt", "r");