Nios® V プロセッサー・ソフトウェア開発者ハンドブック

ID 743810
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

16.1.1.69. times()

プロトタイプ

clock_t times (struct tms *buf)

一般的な呼び出し元

C/C++ プログラム

デバイスドライバー

スレッドセーフ

はい

ISRから利用可能

はい

インクルード

sys/times.h

説明

この times() 関数は newlib との互換性のために提供されています。リセット以降のクロックティック数を返します。また、入力パラメーター buf が指す構造体に時間アカウンティング情報を埋め込みます。tms 構造体の定義は次のとおりです。

typedef struct 
{
 clock_t tms_utime;
 clock_t tms_stime;
 clock_t tms_cutime;
 clock_t tms_cstime;
};

構造には次の要素があります。

  • tms_utime: ユーザー命令の実行にかかるプロセッサー時間
  • tms_stime: プロセスに代わってシステムが実行するために課金されるプロセッサー時間
  • tms_cutime: すべての子プロセスの tms_utimetms_cutime
  • tms_cstime:すべての子プロセスの tms_stimetms_cstime の値の合計

    実際には、経過時間はすべてシステム時間として計上されます。ユーザー時間として帰される時間はありません。さらに、HAL は子プロセスを生成できないため、子プロセスに時間は割り当てられません。

戻り値

利用可能なシステム クロックがない場合、戻り値は 0 になり、errnoENOSYS に設定されます。