Nios® V プロセッサー・ソフトウェア開発者ハンドブック

ID 743810
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

3.2.1.1. niosv-bsp

使用方法

niosv-bsp <FUNCTION> [OPTIONS] settings.bsp

説明

BSP ライブラリー・ファイルをコンパイルできる BSP CMakeLists.txt を作成します。toolchain.cmake ファイルも作成され、 Nios® Vプロセッサーのソフトウェア・プロジェクトを構築するための C コンパイラー、 C++ コンパイラー、リンクフラグなどのツールチェーン・オプションが含まれています。CMakeLists.txt は、アプリケーション・プロジェクトの生成時に両方のファイルを使用します。

BSP の作成時に特に指定しない限り、デフォルトの BSP Tcl スクリプトが実行されます。スクリプトは、<Intel Quartus Prime installation directory>/niosv/scripts/bsp-defaults フォルダーから利用することができます。

表 4.  ユースケース
ユースケース 説明
Quartus® Prime プロ・エディション:

新しい設定ファイルを作成し、 BSP ディレクトリーに BSP ファイルを生成します。

-c, --create

niosv-bsp -c -s=<path to .qsys file> -t=<bsp type> [OPTIONS] settings.bsp

Quartus® Prime スタンダード・エディション:

新しい設定ファイルを作成し、 BSP ディレクトリーに BSP ファイルを生成します。

-c, --create

niosv-bsp -c -s=<path to .sopcinfo file> -t=<bsp type> [OPTIONS] settings.bsp

既存の設定ファイルを更新し、 BSP ディレクトリーに BSP ファイルを生成します。 -u, --update niosv-bsp -u [OPTIONS] settings.bsp
既存の設定ファイルに従って、 BSP ディレクトリーに BSP ファイルを生成します。 -g, --generate niosv-bsp -g [OPTIONS] settings.bsp
BSP 設定ファイルを問い合わせます。個々の BSP 設定を照会するには、追加のオプションが必要です。 -q, --query niosv-bsp -q -E=<exported tcl script name>

[OPTIONS] settings.bsp

表 5.  基本オプション
オプション 説明
-p, --quartus-project=<path to .qpf file>

Quartus® Prime プロジェクト・ファイルです。

-s, --qsys=<path to .qsys file>

プラットフォーム・デザイナーです。

-b, --bsp-dir=<bsp directory>
  • BSP ディレクトリーです。
  • 指定しない場合、このオプションは設定ファイルを保存する現在のディレクトリーです。
-t, --type=<bsp type>
  • 作成する BSP のタイプです。たとえば、– hal、ucosii、freertos などがあります。
  • -c, --create 関数を使用している場合、このオプションを使用します。また BSP タイプ名は大文字と小文字が区別されません。
-E, --export-as-tcl=<exported tcl script name>

クエリされた BSP プロジェクトに基づく、エクスポートされた Tcl スクリプトファイル名です。