Nios® V プロセッサー・ソフトウェア開発者ハンドブック

ID 743810
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

3.2.1.2. niosv-app

使用方法

niosv-app [OPTIONS]

説明

niosv-app ユーティリティーは、アプリケーション・プロジェクトの作成に使用されます。また、アプリケーションに向けて Executable and Linking Format ファイル (.elf) をビルドするために make を手動で実行する必要があります。

表 6.  ユースケース
ユースケース
指定した BSP にリンクするアプリケーション・プロジェクトを作成する niosv-app -a=<application directory> -b=<bsp directory> -s=<source files directory> [OPTIONS]
ユーザー・ライブラリーを作成する niosv-app -l=<library directory>

-s=<source files directory>

-p=<public includes directory> [OPTIONS]

表 7.  基本オプション
オプション 説明
-a, --app-dir=<application directory> アプリケーション・ディレクトリーです。
-l, --lib-dir=<library directory> ライブラリー・ディレクトリーです。
-b, --bsp-dir=<bsp directory> BSP ディレクトリーです。
-L, --link-lib=<linked library directory> アプリケーションまたはライブラリーを指定されたライブラリー・ディレクトリーにリンクします。複数回指定できます。
-e, --elf-name=<.elf output file name> .elf 出力ファイルの名前です。省略した場合、デフォルトの .elf 名は <application directory>.elf です。
-s, --srcs=<source files directory> ソースのカンマ区切りリストです。ファイルまたはディレクトリーを指定できます。ディレクトリーには、直接の子孫のソースファイルが含まれています。指定されたソースはコピーされません。それらは CMakeList.txt 内で相対パスとして表示されます。
-S, --srcs-recursive=<directory>
  • --srcs オプションと同じですが、 <directory> 内あるいは下でソースファイルを再帰的に検索します。
  • 複数の --srcs-recursive オプションを使用可能とし、--srcs オプションと自由に混在させることができます。
-i, --incs=<includes directory> インクルード・ディレクトリーのカンマ区切りリストです。
-I, --incs-recursive=<directory>
  • --incs オプションと同じですが、<directory> 内あるいは下でソースファイルを再帰的に検索します。
  • 複数の --incs-recursive オプションの使用を可能とします。
-p, --public-incs=<public includes directory> パブリック・インクルード・ディレクトリーのカンマ区切りリストです。これは、ライブラリーがパブリックインクルードを公開するためのものです ( #include の関係のため)。