Nios® V プロセッサー・ソフトウェア開発者ハンドブック

ID 743810
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

9.3.1. ソフトウェア割り込み向け HAL API

インテルは、ISR の書き込み、登録、および管理に向けて HAL ソフトウェア割り込み API を提供しています。 Nios® V プロセッサーは、1 つのソフトウェア割り込みのみをサポートします。

割り込み API には、次のタイプのルーチンが含まれています。
  • ISR を登録するルーチン
  • ISR 環境を管理するルーチン
  • ISR の動作を制御するルーチン
割り込み API は、次のタイプの BSP をサポートしています。
  • ベアメタル HAL BSP
  • Micrium MicroC/OS-II (uC/OS-II) BSP
  • FreeRTOS* BSP

HAL ソフトウェア割り込み API を使用してソフトウェア ISR を実装するには、次の手順を実行する必要があります。

  1. ソフトウェア割り込みを処理する ISR 関数のプロトタイプを作成します。
  2. alt_niosv_register_msw_interrupt_handler() を呼び出すことで、プログラムが ISR を HAL ドライバーに登録していることを確認します。
  3. alt_niosv_enable_msw_interrupt() を使用してソフトウェア割り込みを有効にします。
表 39.  HAL ソフトウェア割り込み API 関数
関数名 説明
alt_niosv_register_msw_interrupt handler() ソフトウェア割り込みを処理する割り込みハンドラーを登録します。
alt_niosv_enable_msw_interrupt() ソフトウェア割り込みを有効にします。
alt_niosv_disable_msw_interrupt() ハードウェア割り込みを無効にします。
alt_niosv_is_msw_interrupt_enabled() ソフトウェア割り込みが有効になっているかどうかを確認します。
alt_niosv_trigger_msw_interrupt() ソフトウェア IRQ を生成します。
alt_niosv_clear_msw_interrupt() 現在のソフトウェア IRQ をクリアします。