Nios® Vエンベデッド・プロセッサー・デザイン・ハンドブック

ID 726952
日付 7/08/2024
Public
ドキュメント目次

6.2.3.2.2. 監視とデバッグに向けた信号の追加

プロセッサー・システム内に任意の信号やインターフェイスを追加して、監視とデバッグを行うことができます。 Nios® Vプロセッサーで対象となる信号は内部のノードです。これにより、Signal Tapロジック・アナライザーでプロセッサーが実行するオペコードをキャプチャーすることができます。

次の手順に従いSignal Tap Node リストに信号を追加することで、監視を行います。

  1. Processing > Start Compilation をクリックし、デザインをコンパイルします。
  2. Signal Tapロジック・アナライザーで、Double-click to add nodes を実行します。
  3. Node Finder が表示されます。これを使用して、デザインの信号の検索と追加を行うことができます。
  4. Post-Compilation を選択し、デザインのコンパイル後に存在する信号名を検索します。
    図 107. Node Finder
  5. 次の表の Nios® Vプロセッサー・ノードを見つけます。次に、> ボタンをクリックします。
    表 40.   Nios® V プロセッサーのノード
    ノード パイプライン・ステージ 内容 表現形式
    *D_instr_pc[31..0] 命令デコード (D) プログラムカウンター フェッチされる命令のメモリーアドレス
    *D_instr_word[31..0] 命令ワード フェッチされる32ビット命令ワード
    *D_instr_valid 有効な命令 有効な命令で、Eステージが続行する
    *E_instr_pc[31..0] 命令実行 (E) プログラムカウンター デコードされる命令のメモリーアドレス
    *E_instr_word[6..0] 命令ワード 32ビット命令ワードの7ビット・オペコード
    *E_instr_valid 有効な命令 有効な命令で、Mステージが続行する
    *M0_instr_pc[31..0] メモリー (M) プログラムカウンター 実行される命令のメモリーアドレス
    *M0_instr_valid 有効な命令 有効な命令で、ライトバック・ステージが続行する
  6. Insert をクリックします。Signal Tapロジック・アナライザーGUIで、ノードが Setup タブの信号リストに追加されます。
  7. ロジック・アナライザーにおける信号の使用方法を指定するには、信号の Data Enable および Trigger Enable オプションを使用します。
    • Data Enable - このオプションを無効にすると、データのキャプチャーが停止します。
    • Trigger Enable - このオプションを無効にすると、信号はトリガー条件から除外されます。
図 108.  Signal Tapのセットアップ・タブ