Nios® Vエンベデッド・プロセッサー・デザイン・ハンドブック

ID 726952
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

2.4. クロックとリセットのベスト・プラクティス

Nios® Vプロセッサーのクロックおよびリセットドメインが、接続しているすべてのペリフェラルとどのように相互作用するかを理解することは重要です。シンプルな Nios® Vプロセッサー・システムは単一のクロックドメインから始めることができますが、マルチクロック・ドメイン・システムで高速クロックドメインが低速クロックドメインと衝突すると、複雑になる可能性があります。これらの異なるドメインがリセットから脱するシーケンスを理解し、微妙な問題が発生しないようにする必要があります。

ベスト・プラクティスとして、アルテラでは、 Nios® Vプロセッサーとブートメモリーを同じクロックドメインに配置することを推奨しています。 Nios® Vプロセッサーを非常に遅いクロックドメインにあるメモリーからブートしている場合に、Nios Vプロセッサーを高速クロックドメインのリセットから解放しないでください。これを行うと、命令フェッチエラーが発生する可能性があります。場合によっては、プラットフォーム・デザイナーがデフォルトで提供する以上のシーケンスを手動で適用する必要が出てきます。また、ユースケースに応じてリセット・リリース・トポロジーのプランニングを行います。システムを起動してしばらく稼働した後にリセットを行う場合にも、同じ内容をシステムリセットのシーケンスとリセット後の初期化要件で考慮します。