Nios® Vエンベデッド・プロセッサー・デザイン・ハンドブック

ID 726952
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

4.5.1.1. コンフィグレーションQSPIフラッシュからの Nios® Vプロセッサー・アプリケーションのインプレース実行

インプレース実行 (XIP) オプションは、 Nios® Vプロセッサー・アプリケーションにおいてプロセッサーで使用できるオンチップメモリーが限られている場合に適しています。このブートオプションは、コントロール・ブロックベースのデバイスでのみ利用することができます。

alt_load() 関数はミニ・ブートコピアーとして動作し、書き込み可能なメモリーセクションのみを初期化してOCRAMまたは外部RAMにコピーします。読み取り専用セクションのコードセクション (.text) は、コンフィグレーションQSPIフラッシュメモリー領域に残ります。コンフィグレーションQSPIに読み取り専用セクションを保持すると、RAMの使用量が最小限に抑えられますが、コードの実行パフォーマンスが制限される場合があります。

Nios® Vプロセッサー・アプリケーションは、コンフィグレーションQSPIフラッシュにプログラムされます。 Nios® Vプロセッサーは、エージェント・ポイントをコンフィグレーションQSPIフラッシュにリセットし、システムリセット後にコードを実行できるようにします。

図 17. コンフィグレーションQSPIフラッシュからの Nios® Vプロセッサー・アプリケーションのインプレース実行