Nios® Vエンベデッド・プロセッサー・デザイン・ハンドブック

ID 726952
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

2.4.2. リセット要求インターフェイス

Nios® Vプロセッサーには、オプションのリセット要求機能があります。リセット要求機能は、reset_req 信号と reset_req_ack 信号で構成されます。

プラットフォーム・デザイナーでリセット要求を有効にするには、次の手順に従います。
  1. Nios® V Processor IP Parameter Editorを起動します。
  2. Use Reset Request設定で、Add Reset Request Interface オプションをオンにします。
    図 10.  Nios® Vプロセッサーのリセット要求の有効化

reset_req 信号は、割り込みのように機能します。reset_req のアサートは、コアにリセットを要求していることを意味します。コアは、未処理のバス・トランザクションの動作が完了するまで待機します。例えば、保留中のメモリー・アクセス・トランザクションがある場合、コアは完全な応答を待機します。同様に、コアでは保留中の命令応答を受け入れますが、reset_req 信号の受信後は命令要求を発行しません。

リセット動作は、次のフローで構成されます。
  1. 保留中の動作をすべて完了する
  2. 内部パイプラインをフラッシュする
  3. プログラムカウンターをリセットベクトルに設定する
  4. コアをリセットする

リセット動作全体には、数クロックサイクルが必要です。reset_req のアサートは、reset_req_ack がアサートされてコアのリセット動作が正常に完了したことを示すまで、維持する必要があります。これに従わない場合は、コアの状態が非決定的になります。