Nios® Vエンベデッド・プロセッサー・デザイン・ハンドブック

ID 726952
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

1.1. インテル® FPGAおよびエンベデッド・プロセッサーの概要

インテルFPGAデバイスでは、完全なマイクロプロセッサーとして機能するロジックを実装することができます。また、多くのオプションを提供しています。

ディスクリート・マイクロプロセッサーとインテルFPGAの重要な違いは、インテルFPGAファブリックには電源投入時にロジックが含まれていないことです。 Nios® Vプロセッサー・ベースのシステムでソフトウェアを実行する前に、 Nios® Vプロセッサーを含むハードウェア・デザインでインテルFPGAデバイスをコンフィグレーションする必要があります。 Nios® VプロセッサーはソフトIP (知的財産) プロセッサーで、RISC-V仕様に基づいています。 Nios® Vプロセッサーは、デザインの要件に応じてインテルFPGAの任意の位置に配置することができます。

インテルFPGA IPベースの組み込みシステムをディスクリート・マイクロプロセッサー・ベースのシステムとして動作させるには、システムに次のものを含める必要があります。
  • JTAGインターフェイス (インテルFPGAのコンフィグレーション、ハードウェアおよびソフトウェアのデバッグをサポート)
  • 電源投入時のインテルFPGAコンフィグレーション・メカニズム

システムにこれらの機能がある場合は、インテルFPGAにロードされているテスト済みのハードウェア・デザインからデザインを改良することができます。インテルFPGAを使用すると、デザインをすばやく変更し、問題に対処したり、新しい機能を追加したりすることもできます。これらの新しいハードウェア・デザインは、システムのJTAGインターフェイスを使用してインテルFPGAをリコンフィグレーションすることにより、簡単にテストすることができます。

JTAGインターフェイスは、ハードウェアおよびソフトウェア開発をサポートします。JTAGインターフェイスを使用して次のタスクを実行することができます。
  • インテルFPGAのコンフィグレーション
  • ソフトウェアのダウンロードおよびデバッグ
  • UARTのようなインターフェイス (JTAG UARTターミナル) を介してのインテルFPGAとの通信
  • ハードウェアのデバッグ (Signal Tap組み込みロジック・アナライザーを使用)
  • フラッシュメモリーのプログラミング

Nios® Vプロセッサー・ベースのデザインでインテルFPGAをコンフィグレーション後のソフトウェア開発フローは、ディスクリート・マイクロコントローラー・デザインのフローと類似しています。