Nios® Vエンベデッド・プロセッサー・デザイン・ハンドブック

ID 726952
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

5.6.1. MicroC/TCP-IP IPerfの操作

µC/TCP-IP IPerfのアプリケーション・メッセージを表示するため、デザイン例ではJTAG UART Intel FPGA IPを使用しています。次のコマンドを使用して、メッセージの表示を開始することができます。
juart-terminal

JTAG UARTターミナルは、ブート・メッセージ・ログを表示し、それに続いてµC/TCP-IP IPerfデザイン例のµC/TCP-IPセットアップ・ログを表示します。

µC/TCP-IPセットアップ・ログには、システムで採用している現在のIPアドレス (main.c ソースコードでコンフィグレーションされている) を示すメッセージがあります。DHCPが有効になっている場合、DHCPサーバーが提供するIPアドレスで表示されるメッセージには、イーサネット・インターフェイスのDHCPクライアントがDHCP IPアドレスを取得していることが示されます。

μC/TCP-IP IPerfサーバーが初期化され、接続可能な状態になると、「TEST ID : <test number>」というメッセージがIPアドレスなどの情報とともに表示されます。

iPerfサーバーの準備ができたら、ホスト・コンピューターでiPerfクライアントを開始し、iPerfサーバーとの通信を行うことができます。iPerfクライアントを開始するには、次の手順に従います。

  1. オペレーティング・システムからコマンドシェルまたはターミナルを開きます。
    注: Windowsでは、Startメニューの Run を使用することも可能です。
  2. 静的IPアドレスまたはDHCPサーバーが提供するIPアドレスを指定して、次のコマンドを入力します。
    iperf -c <IP Address>

開発ボードへの接続が成功すると、iPerfテスト結果がiPerfサーバーとクライアントの両方に表示されます。

次の例では、コンフィグレーションされているiPerfサーバーのIPアドレスは、ポート5001の192.168.1.45です。

図 96. インテルFPGAデバイス上のiPerfサーバー
図 97. ホスト・コンピューター上のiPerfクライアント