Nios® Vエンベデッド・プロセッサー・デザイン・ハンドブック

ID 726952
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

4.4.2.2. セキュア・デバイス・マネージャーを経由する Nios® Vプロセッサー・ブートローダー

セキュア・デバイス・マネージャー (SDM) 経由のブートローダーはHALアプリケーション・コードで、Mailbox Client Intel® FPGA IPのHALドライバーを利用してプロセッサーをブートします。アルテラでは、SDMベースのデバイスでコンフィグレーションQSPIフラッシュを使用して Nios® Vプロセッサーをブートする場合に、このブートローダー・アプリケーションを推奨しています。

システムリセット時に、 Nios® Vプロセッサーはまず、小さなオンチップメモリーからSDM経由のブートローダーを起動し、SDM経由のブートローダーを実行することで、Mailbox Client IPを使用してコンフィグレーションQSPIフラッシュと通信します。

SDM経由のブートローダーは、次のタスクを実行します。

  • コンフィグレーションQSPIフラッシュ内の Nios® Vソフトウェア位置を特定
  • Nios® VソフトウェアをオンチップRAMまたは外部RAMにコピー
  • プロセッサーの実行をオンチップRAMまたは外部RAMの Nios® Vソフトウェアに切り替え

プロセスが完了すると、SDM経由のブートローダーはプログラムの制御をユーザー・アプリケーションに移します。アルテラでは、SDM経由のブートローダーに向けたメモリー構成で示されているメモリー構成を推奨しています。

図 15. SDM経由のブートローダーを使用する場合のプロセスフロー
  1. Nios® Vプロセッサーは、SDM経由のブートローダーをオンチップメモリーから実行します。
  2. SDM経由のブートローダーは、コンフィグレーション・フラッシュと通信して Nios® Vソフトウェアの位置を特定します。
  3. SDM経由のブートローダーは、 Nios® Vソフトウェアをコンフィグレーション・フラッシュからオンチップRAM/外部RAMにコピーします。
  4. SDM経由のブートローダーは、 Nios® Vプロセッサーの実行をオンチップRAM/外部RAMの Nios® Vソフトウェアに切り替えます。