Nios® Vエンベデッド・プロセッサー・デザイン・ハンドブック

ID 726952
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

6.2.3.3.1. インテル® FPGA向けAshling* RiscFree* IDEでのデータ・キャプチャーの実行

Signal Tapロジック・アナライザーを インテル® FPGA向けAshling* RiscFree* IDEとともに使用するには、 Nios® Vプロセッサー・ソフトウェア・イメージを手動でダウンロードし、デバッガーを介してプロセッサーの動作を制御する必要があります。このタイプのキャプチャー・セッションは、 Nios® Vプロセッサー・ソフトウェア・アプリケーションの開発時およびデバッグ時に行うことができます。
次の手順に従い、 インテル® FPGA向けAshling* RiscFree* IDEで制御する Nios® VプロセッサーでSignal Tapキャプチャー・セッションを実行します。
  1. Signal Tapウィンドウで、FPGAターゲットデバイスを生成された .sof でプログラムします。
    • Hardware メニューで、FPGA開発ボードに接続されているプログラミング・ケーブルを選択します。
    • SOF Manager フィールドで、browse をクリックします。
    • Select Programming File ダイアログボックスで、生成された .sof を選択します。
    • Open をクリックします。Program Device ボタンが利用できるようになります。
    • Program Device ボタンをクリックし、.sof をFPGAにダウンロードします。
  2. Signal TapウィンドウのInstance Managerペインで、Run Analysis ボタンをクリックしてロジック・アナライザー・キャプチャー・セッションを開始します。
  3. インテル® FPGA向けAshling* RiscFree* IDEで、 Nios® Vプロセッサーで実行するソフトウェア・プロジェクトの名前を右クリックし、Debug As > Debug Configuration > Ashling RISC-V Hardware Debugging をクリックします。
  4. 必要なデバッグ・コンフィグレーションを設定します。このアクションにより、デバッガーを起動し、.elf をシステムメモリーにダウンロードし、プロセッサーをmain() へのエントリーポイントで停止します。
  5. Debug タブで、Resume ボタンをクリックして Nios® Vプロセッサーの実行を開始します。

Signal Tapロジック・アナライザーは、指定されているトリガー条件に達するまで動作を続けます。Signal Tapロジック・アナライザーが動作している際に、 インテル® FPGA向けAshling* RiscFree* IDEデバッガーを同時に問題なく動作させることができます (例えば、ブレークポイントを設定してプロセッサーを停止するなど)。

インテル® FPGA向けAshling* RiscFree* IDEでスタートアップ・ブレークポイントを変更する場合
  1. Run メニューで、Debug Configurations をクリックします。
  2. Debug Configurations ウィンドウが表示されます。
  3. Debug Configurations ウィンドウで、Startup タブをクリックします。
  4. 新しいスタートアップ・ブレークポイントを Set breakpoint at で指定します。
  5. Apply をクリックします。

また、Debug As オプションを使用するのではなく、Run As オプションを使用することも可能です。Run As オプションを使用すると、 インテル® FPGA向けAshling* RiscFree* IDEはデバッガー機能を起動せずにシステムメモリーからソフトウェア・イメージをダウンロードして実行します。