Nios® Vエンベデッド・プロセッサー・デザイン・ハンドブック

ID 726952
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

4.2.1.1. BSPによるデフォルトのリンク

BSPのコンフィグレーション時に、このツールは次の手順を自動的に実行します。
  1. メモリー領域名の割り当て: 各システムメモリー・デバイスに名前を割り当て、それぞれの名前をリンカーファイルにメモリー領域として追加します。
  2. 最大メモリーの検索: リンカーファイル内の最大の読み出しおよび書き込みメモリー領域を特定します。
  3. リンカーセクションの割り当て: デフォルトのリンカーセクション (.text.rodata.rwdata.bss.heap.stack) を前のステップで特定したメモリー領域に追加します。
  4. ファイルの書き込み: linker.x および linker.h ファイルを書き込みます。

リンカーセクションの割り当てスキームは通常、ソフトウェア開発プロセス時に機能します。メモリーに十分な容量がある場合は、アプリケーションが機能することが保証されています。

デフォルトのリンク動作規則は、インテルが生成するTclスクリプトの bsp-set-defaults.tcl および bsp-linker-utils.tcl に含まれています。これらは、<Intel Quartus Prime installation directory>/niosv/scripts/bsp-defaults ディレクトリーにあります。niosv-bsp コマンドにより、これらのスクリプトを呼び出します。これらのスクリプトは直接変更しないでください。