インテルのみ表示可能 — GUID: kjw1694053642789
Ixiasoft
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4.7.1.2. ソフトウェア・デザインフロー
このセクションでは、Nios Vプロセッサー・ソフトウェア・プロジェクトを生成およびビルドするデザインフローを提供します。効率的なビルドフローを実現するには、デザイン・プロジェクトで同様のディレクトリー・ツリーを作成することが推奨されます。次のソフトウェア・デザインフローは、このディレクトリー・ツリーに基づいています。
ソフトウェア・プロジェクトのディレクトリー・ツリーを作成するには、次の手順に従います。
1. デザイン・プロジェクト・フォルダーに、software というフォルダーを作成します。
2. software フォルダーに、2つのフォルダー (app および bsp) を作成します。

アプリケーションBSPプロジェクトの作成
BSP Editorを起動するには、次の手順に従います。
- プラットフォーム・デザイナー・ウィンドウで、File > New BSP を選択します。Create New BSP ウィンドウが表示されます。
- BSP setting file では、software/bsp フォルダーに移動し、BSPに settings.bsp という名前を付けます。
BSPパス: <project directory>/software/bsp/settings.bsp
- System file (qsys or sopcinfo) には、 Nios® V/gプロセッサー・プラットフォーム・デザイナー・システム (.qsys) ファイルを選択します。
注: Quartus® Primeスタンダード・エディションでは、SOPCINFOを使用してBSPファイルを生成します。詳細は、AN 980: Nios® V Processor Quartus® Prime Software Support を参照してください。
- Quartus project には、 Quartus® Primeプロジェクト・ファイルを選択します。
- Revision には、正しいリビジョンを選択します。
- CPU name には、 Nios® V/gプロセッサーを選択します。
- Operating system には、Altera HAL を選択します。
- Create をクリックし、BSPファイルを作成します。
図 86. Create New BSPウィンドウ
BSP EditorのコンフィグレーションとBSPプロジェクトの生成
- Main > Settings > Advanced > hal.linker に進みます。
- allow_code_at_reset のみを有効にします。
図 87. hal.linker の設定
- BSP Editor の BSP Linker Script タブをクリックします。
- Linker Section Name では、次の設定を行います。
- .text および .exceptions にInstruction TCM1を設定します。
- 残りのLinker Section NameにData TCM1を設定します。
図 88. TCMにおけるリンカー領域の設定
- Generate BSP をクリックします。BSPの生成が成功していることを確認します。
- BSP Editor を閉じます。
アプリケーション・プロジェクト・ファイルの生成
- software/app フォルダーに移動し、ユーザー・アプリケーション・ソースコードを作成します。
- Nios Vコマンドシェルを起動します。
- 次のコマンドを実行し、ユーザー・アプリケーションの CMakeLists.txt を生成します。
niosv-app --app-dir=software/app --bsp-dir=software/bsp \ --srcs=software/app/<user application>
アプリケーション・プロジェクトのビルド
アプリケーション・プロジェクトのビルドには、インテルFPGA向け RiscFree* IDE、またはコマンドライン・インターフェイス (CLI) を使用することができます。
CLIを使用する場合は、次のコマンドを使用してアプリケーションをビルドすることができます。
cmake -G "Unix Makefiles" -B software/app/build -S software/app
make -C software/app/buildユーザー・アプリケーションの .elf ファイルは、software/app/build フォルダーに作成されます。
HEXファイルの生成
アプリケーションの .elf ファイルから .hex ファイルを生成すると、フラッシュデバイスのプログラミングに適した .jic ファイルを作成することができます。
- Nios Vコマンドシェルを起動します。
- Nios® Vプロセッサー・アプリケーションをTCMからブートする場合は、次のコマンドラインを使用して、アプリケーションのELFをHEXに変換します。次のコマンドにより、ユーザー・アプリケーションの itcm.hex および dtcm.hex ファイルを作成します。
elf2hex software/app/build/<user_application>.elf -o itcm.hex \ -b <base address of ITCM> -w 32 \ -e <end address of ITCM> -r 4 elf2hex software/app/build/<user_application>.elf -o dtcm.hex \ -b <base address of DTCM> -w 32 \ -e <end address of DTCM> -r 4
- ハードウェア・デザインを再コンパイルし、この2つのHEXファイルでInstruction TCMおよびData TCMをメモリー初期化します。